古豪・明星 初戦はコールド発進 エース吉岡が1安打完封「とにかく打たせてとることを意識した」

[ 2021年7月16日 18:36 ]

大阪大会 1回戦   明星10―0東住吉総合 ( 2021年7月16日    住之江 )

5回1安打無失点と好投した明星・吉岡晃生投手
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 1963年夏の甲子園大会優勝校で春夏通算12度の甲子園出場を誇る明星(大阪)が5回コールドで初戦を突破した。

 「初回は緊張しましたが、守りからリズムをつくりたかった。とにかく打たせてとることを意識して投げました」。

 エース兼主将の吉岡晃生(3年)が、しっかりと役割を果たした。初回先頭から連続三振で立ち上がると、7三振を奪い1安打完封。角度のある直球とカーブを制球良く投げ分け、53球で試合を終えた。

 昨夏の独自大会でもスタメン起用され、2年生ながら16強入りに貢献。夏の大会を経験している唯一の3年生として「試合の入りであったり、相手打者のどう観察するか」をナインに伝え、初戦特有の緊張感をほぐした。

 吉岡の好投に、2回からは打線も奮起した。4連打で4点を先制。7点優勢の5回2死二、三塁から4番・石川潤平(2年)が左中間へ3ランを放ち、試合を決めた。堅実な守備もあり、この日はノーエラー。コロナ下のため6、7月は練習試合を組めず、ぶっつけ本番の戦いだったが、吉村卓也監督は「投手中心に守備を安定させ、攻撃につなげる野球ができた。部員44人の一体感がある」とうなづいた。

 「投手の練習に時間を割いてきた分、副キャプテンの岩田、松家の存在が大きかった。一日でも長い夏にできるよう頑張ります」

 仲間への感謝も胸に、吉岡がラストサマーを駆け抜ける。

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2021年7月16日のニュース