2年ぶり球宴は全セが競り勝ち 菊池涼が逆転2ラン含む4の4大活躍でMVP 決勝点は中野の押し出し四球

[ 2021年7月16日 20:53 ]

マイナビオールスターゲーム2021   全セ5―4全パ ( 2021年7月16日    メットライフD )

<全パ・全セ>6回2死二塁、逆転2ランを放ちガッツポーズの菊池涼(撮影・尾崎 有希)
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 スーパースター勢ぞろいの祭典「マイナビオールスターゲーム2021」は16日、メットライフドームで第1戦が行われ、全セが5―4で全パを下して先勝した。広島・菊池涼介内野手(31)が最優秀選手賞(MVP)に選ばれ、賞金300万円をゲットした。第2戦は17日午後6時から楽天生命パークで開催される。

 昨年はコロナ禍でリーグ戦開幕が6月となり、球宴も史上初めて中止。2年ぶり開催となった今回は全セ・高橋(巨人)、全パ・山本(オリックス)とともに前半戦でリーグ最多の9勝を挙げている投手同士の先発で始まった。

 全パは2回、高橋から吉田正(オリックス)の中前打とマーティン(ロッテ)の四球で無死一、二塁とチャンスをつかみ、ここで山川(西武)が左中間へ2点適時二塁打を放って先制。3回には2番手・戸郷(巨人)からレアード(ロッテ)が左中間スタンド中段へ1号ソロを放ってリードを3点に広げた。

 だが、3点ビハインドとなった全セが中盤に試合をひっくり返した。全パのマウンドが3番手右腕・上沢(日本ハム)に代わった5回、先頭・菊池涼(広島)が右前打で出塁すると、続く梅野(阪神)の右翼線三塁打で1点を返し、続く近本(阪神)の左前適時打でもう1点。6回には2イニング目に入った上沢から岡本和(巨人)の右前打と意表を突く二盗成功で築いた2死二塁から菊池涼に3打席連続安打となる左越え2ランが飛び出し、4―3とした。

 それでも全パは7回、6番手右腕・マクガフ(ヤクルト)に2死走者なしとされてから中村奨(ロッテ)、小深田(楽天)の連打で一、二塁とし、荻野(ロッテ)の3連打目となる遊撃への内野安打が悪送球を誘う間に1点をもぎ取って4―4の同点に。

 それでも全セは9回、ウィーラー(巨人)と菊池涼の4打数4安打となる連打で無死一、二塁とすると、中村(ヤクルト)の犠打と近本の申告敬遠で1死満塁。佐野(DeNA)は空振り三振に倒れたが、中野(阪神)が益田(ロッテ)から押し出し四球を選んでこれが決勝点となった。

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2021年7月16日のニュース