ヤクルト・内山MVP弾!高卒ルーキー、1メートル71の小柄な「打てる捕手」

[ 2021年7月16日 05:30 ]

フレッシュオールスター2021   イースタン選抜3―1ウエスタン選抜 ( 2021年7月15日    松山 )

<フレッシュオールスター 全ウ・全イ>3回無死、内山は左越えにソロ本塁打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 フレッシュオールスターゲームは15日、坊っちゃんスタジアムで行われ、全イースタンが3―1で全ウエスタンを下し、通算成績を21勝29敗6分けとした。全イの「7番・捕手」で出場したヤクルトのドラフト3位ルーキー・内山壮真捕手(19)が、3回に先制ソロを放ち最優秀選手賞(MVP)を獲得した。

 球団ゆかりの地で打てる捕手を強烈に印象づけた。0―0の3回先頭。内山壮が左翼へ決勝ソロ。1メートル71の小柄ながら自慢のパンチ力を披露し「凄くいいスイングができた。2ボールだったので、思い切って真っすぐ一本に絞った」と振り返った。

 高校通算34発の右打者。憧れは球団OBで元監督の古田敦也氏だ。坊っちゃんスタジアムは05年の同氏の2000安打達成の場所でもあり、秋季キャンプ地。守りでもマスクをかぶった4回まで無失点に導き、高卒新人捕手では80年のドカベン香川(南海)以来2人目のMVPを獲得した。「素直にうれしい」とはにかみ、賞金100万円の使い道は「ヤクルトの方に何か使っていければ」と初々しく話した。

 春季1軍キャンプでは古田氏が臨時コーチを務めたが、自身は2軍。直接話を聞くことはかなわなかったが後日、ミーティングの動画を見て学んだ。「“記憶よりも記録”だと。試合中も試合後もメモをしています」と成長につなげている。

 星稜OBの松井秀喜氏は1年目の93年のフレッシュオールスターに、全イの4番で3打数1安打2打点で優秀選手賞を獲得した。「1軍でレギュラーになれるように頑張っていきたい」。レジェンドを超える活躍が内山壮の、輝く未来を予感させた。(青森 正宣)

 《高卒新人捕手は香川伸行以来》3回に決勝弾を放った内山壮(ヤ)がMVPを獲得した。高卒新人のMVPは19年小園(広)以来9人目。打者では
年 選手名 (所属)位置<本>
78 屋鋪 要(大洋)外<1>
80 香川伸行(南海)捕<1>
82 金村義明(近鉄)内<1>
92 鈴木一朗(オリックス)外<1>
99 古木克明(横浜)内─
19 小園海斗(広島)内<1>
21 内山壮真(ヤクルト)捕<1>
 と7人目。捕手に限ると80年の香川以来41年ぶり2人目となった。

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