大谷 207億円軍団仲間入り ゲレロ&タティスとともに世代交代 球宴得票数トップ3が初選出

[ 2021年7月3日 02:30 ]

パドレスのタティス(AP)
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 打撃専門の強打者がひしめくDH部門。大谷は投打の二刀流ながら、ア・リーグトップの28本塁打を誇る長打力が圧倒的な支持を集めた。日本選手、エンゼルスでも初のDHでのファン投票選出となり、球団を通じ「皆さまを楽しませるようなプレーができるように精いっぱい頑張りたい」と抱負を語った。

 今季の年俸は300万ドル(約3億3600万円)。選出された両リーグ17人の野手の年俸総額は約207億円で、スター軍団の仲間入りを果たした。63%という得票率は、大谷と本塁打王を争う一塁手で75%のゲレロ(ブルージェイズ)、ナ・リーグトップの26本で64%の遊撃手・タティス(パドレス)に続き、両リーグで3番目に高い。ゲレロ、タティスはともに22歳で初選出。26歳の大谷は2人とともに世代交代を強烈に印象づけた。

 メジャー4年目の今季は初めて投打同時出場すると、降板後に外野守備に就く「三刀流」にも挑戦。特に投票期間と重なった6月は月間自己最多の13本塁打を放ち、打率.309、23打点と好成績を残した。投手として2勝(0敗)を挙げたことも追い風になった。

 常識を覆す活躍で全米で競技を超えた存在となり、真夏の祭典では最大の目玉となる。前日恒例の本塁打競争には、いち早く参戦を表明。ロッキーズの本拠地であるコロラド州デンバーのクアーズ・フィールドは標高約1600メートルで飛びやすいとされ、破壊的な飛距離は注目の的となる。

 1933年の第1回オールスターではベーブ・ルースが記念の1号本塁打を放った。同じ二刀流で「ルースの再来」と呼ばれる大谷も、初めての夢舞台でアーチを描く。

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