三菱自動車倉敷オーシャンズ・広畑 12球団視察で127球 阪神スカウト「上位候補」

[ 2021年7月3日 05:30 ]

第46回社会人野球日本選手権 1回戦   三菱自動車倉敷オーシャンズ1ー3日本新薬 ( 2021年7月2日    ほっと神戸 )

<日本新薬・三菱自動車倉敷>先発登板する三菱自動車倉敷・広畑(撮影・後藤 正志)
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 1回戦3試合が行われ、三菱自動車倉敷オーシャンズは今秋ドラフト上位候補の最速154キロ右腕・広畑敦也投手(23)が雨の中で7回2/3を7安打3失点、8奪三振と力投したが、終盤に逆転を許して日本新薬に1―3で敗れた。日本生命は初出場の全足利クラブに3―0で快勝。セガサミーはNTT西日本に6―5で競り勝った。 試合結果

 127球の熱投は実らなかった。1―1で迎えた8回2死一、二塁、広畑は黒川を直球で詰まらせたが、高く上がった打球は飛び込んだ中堅手、二塁手、遊撃手の間に落ちる決勝の2点二塁打。無念の降板となった。

 「粘れるところで粘れなかったことが敗因。詰めが甘い部分があった」

 注目右腕の登板に合わせ、ネット裏には12球団73人のスカウトが集結。観衆600人の約12%を占める盛り上がりだった。3月のスポニチ大会優勝に貢献したMVP腕。まさかの初戦敗退となったが、雨中のマウンドで高い修正能力を見せた。

 初回は直球狙いの相手を警戒して2四球と乱れたが「真っすぐ狙いなのにボールだと振ってくれない。走者がいないときは7~8割でどんどんストライクを取っていこう」と切り替え、6回までわずか2安打に抑えた。ピンチではギアを上げ、3回2死一、二塁の場面では、この日最速の150キロを計測した。

 阪神・山本宣史スカウトは「足場が悪いのにコントロールできている。評価は変わらない。上位候補に入ってくる」と高評価。ロッテ・永野吉成スカウト部長も「どの球種でもカウントが取れる。パワーもある」と能力の高さを強調した。(中澤 智晴)

 ▼楽天後関昌彦スカウト部長 安定しているし、投げるスタミナもある。先発に限らず、いろんな起用法が考えられるタイプ。

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