大谷翔平、球宴初選出!ファン投票DHで断トツ 期待高まる二刀流出場、ルール変更の可能性も

[ 2021年7月3日 02:30 ]

エンゼルスの大谷(AP)
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 大リーグ機構(MLB)は1日(日本時間2日)、オールスター戦(13日=同14日、コロラド州デンバー)の先発出場野手を決めるファン投票の最終結果を発表し、エンゼルスの大谷翔平投手(26)がア・リーグのDH部門断トツの得票率63%でメジャー4年目にして初選出を果たした。日本選手のファン投票選出は10年のイチロー(マリナーズ)以来4人目でDHは初。投打の二刀流での出場が実現するかどうかが今後の焦点となる。

 確実視されていたファン投票での選出が決まり、今後の焦点は球宴での投打二刀流実現に移る。ア・リーグを指揮するレイズのケビン・キャッシュ監督は、かねて4日(日本時間5日)の投手を含めた全選手決定後に本人の希望、エンゼルスのジョー・マドン監督や球団の考えを踏まえて判断するとしている。

 二刀流という新機軸を打ち出した新たなスターの登場。米メディアでは、大谷のためのルール変更を提案する「二刀流待望論」が高まっている。球宴での実現には、どのような形があるのか。

 ファン投票で選出された以上、大谷はDHでスタメン出場する。数打席立った後に、試合の中盤以降に投手として登板。その際にDH制は解除される。そこから先は投手に打席が回るたびに、選手間投票などでDHとして選出される選手を代打に送る。中盤以降はイニングまたぎで登板する投手は考えにくく、このパターンならばルール変更することなく、他の選手の出場機会を奪うこともない。

 登板のためのブルペンなどでの準備時間を確保するため、一度退いた選手が再出場できる「リエントリー」制度も議論されるかもしれない。適用が拡大されれば、DHで出た大谷が一度退いた後、投手としての準備をこなして終盤のマウンドへ向かうことができる。

 米CBSスポーツは二刀流実現のために「ワンポイント禁止ルールの撤廃」を訴えた。投手は打者3人か、イニングを終了するまで投げなければいけない、昨季から導入されたルール。それがなければ、大谷の「打者1人限定」などの登板が実現しやすくなる。

 マドン監督は改めて「ルールの修正も必要かもしれないが、私は大賛成だ。彼に打たせ、投げさせる。みんなそれを見たがっている。野球にとっていいことだ」と後押しした。結論は大谷の意思に委ねられる形。伝説のベーブ・ルースも経験がない球宴での二刀流実現へ、ルール変更の議論も含めて注目される。

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