大府 13年ぶり甲子園へエース右腕・竹内5回1失点も反省「独特の雰囲気で緊張」

[ 2021年7月3日 18:22 ]

第103回全国高等学校野球選手権 愛知大会1回戦   大府11―1豊明(5回コールド) ( 2021年7月3日    愛知・豊田球場 )

愛知大会1回戦 大府―豊明 5回1失点で初戦突破に貢献した大府・竹内裕
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 春夏合わせ7度の甲子園出場を誇る大府のエース右腕・竹内裕人(3年)が5回1失点、4連続を含む6奪三振も、試合後は反省の言葉が並んだ。

 「甲子園につながる夏は初めて。観客も入っていたし独特の雰囲気で緊張し、最後までうまく修正できなかった」

 唯一失点した3回も連続三振を奪った後、四球に2安打が絡んだもの。1メートル80、90キロの恵まれた体格から「初速と終速の差がほとんどない」という最速130キロの真っすぐと最遅80キロの変化球の緩急差も駆使して打者に的を絞らせなかったが、まだまだ成長途上の段階だ。

 小学6年時にドラゴンズJr.入りし中学3年時には東海中央ボーイズで全国大会に出場するなど知られた存在だったが、OBで東芝府中の投手として活躍し、現在も同校で投手コーチを務める父・充さんの存在に加え「地元、何より公立で甲子園に行きたかった」と、私学の誘いもすべて断っただけに、打倒私学にはこの上ない執念を燃やす。

 4番を務める打撃もこの日は2四球と1三振に終わった。「この夏は勝つことがすべて。チームが苦しい時に打って好投するのがエースで4番」。槙原寛己(元巨人)や赤星憲広(元阪神)らを輩出した伝統校も08年夏を最後に甲子園から遠ざかる。13年ぶりの復活は竹内裕に課せられた「使命」でもある。

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2021年7月3日のニュース