浮上の兆し見えぬ中日 5連敗&借金10に与田監督「結果を出さないといけない。そこだけです」

[ 2021年7月3日 18:55 ]

セ・リーグ   中日1ー5ヤクルト ( 2021年7月3日    バンテリンD )

<中・ヤ(13)>ヤクルトに連日の完敗となり、ベンチでうつむく与田監督(撮影・椎名 航)
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 見せ場すら乏しい敗戦だった。今季最長の5連敗で、借金は19年9月3日以来の2ケタの10。8カード連続勝ち越しなしは最終的に最下位に終わった16年に12カード連続を記録して以来、5年ぶりの屈辱となった。最短で4日にも自力優勝の可能性が消滅する。

 先発・小笠原は2回1死一、二塁、重盗を決められてピンチを広げると2死二、三塁から8番・古賀に先制の2点打を浴びた。さらに4回には先頭打者から連続四球を与えて失点。6回、先頭の吉田成にこの日、3つ目の四球を与えたところで交代を告げられた。

 与田監督は「四球が絡むと、そこがどうしても失点になって。それは野球の中にはつきものの話なんだけど、特に今年のウチの場合は、ヒットの後の四球が失点と悪い流れが続いてしまっている。連打は仕方のないこと。そこが今日は一番、反省点ですかね」と振り返る。降板後のベンチで小笠原と直接対話し「これまでアイツは本当に一生懸命、頑張ってきて、勝ってきた試合もいっぱいある。今日のことはしっかり反省していこうという話」と奮起を促した。

 投手陣に援護を与えられない打線の低調ぶりも事実だ。ヤクルト先発・小川を攻略できず、8回までゼロ行進。最終回、ビシエドの犠飛で今季6度目の零封負けを阻止するのが精一杯だった。指揮官は小川について「基本的に直球をある程度、積極的に打ちに行こうという中で、得意のカットボールの見極めがうまくできなかったのかなとベンチからは見ていた。両サイドのコントロールも良かった」と語った。

 3位・ヤクルトとのゲーム差は9・5。「何を言っても結果を出さないといけない。そこだけです」と指揮官。2ケタ借金について「数字に関してもきちんと受け止めているが、数字で戦い方そ変えるのではなく、一戦、一戦やれることをやるしかない」と話した。

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2021年7月3日のニュース