埼玉・昌平が初の甲子園&プロ野球選手輩出へ 黒坂洋介監督「埼玉を引っ張るチームに」

[ 2021年7月3日 12:32 ]

練習後、選手たちを前に話をする昌平・黒坂監督(撮影・河野 光希)
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の埼玉大会は9日に開幕する。昨秋の関東大会に初出場した昌平は12日に飯能南と初戦。現役時代は野村克也監督率いる社会人野球・シダックスでプレーした黒坂洋介監督は同校初となる甲子園出場の未来を描く。

 昨夏の代替大会は準優勝。作秋は関東大会に出場し、今春は県4強。強豪ひしめく埼玉で上位進出を続け、聖地への扉は今にも開きそうだが、黒坂監督は「甲子園にいったことがないので、感覚はわからない。埼玉をリードしている花咲徳栄、浦和学院を倒さないとその先はない」と表情を引き締める。その上で「埼玉を引っ張っていくチームにしたい」と穏やかに語った。

 プロ注目の外野手・吉野創士(3年)、二塁守備の名手・寺山太陽(3年)ら粒ぞろいの野手陣とタイプの異なる投手陣を擁し、今春は2季連続の関東大会出場が期待されたが、県大会準決勝で浦和学院に敗戦。9―10の打撃戦に敗れ「浦和学院さんの打線の強さをベンチから感じた」と振り返る。

 初回に6点を先取したが、投手陣が11四球を与えて逆転負け。コロナ禍のため、春先に投げ込みができなかったという不運もあったが、課題は明白だった。大会後、投手陣は無駄な四球を減らすべく、練習試合では2球で追い込むなどの課題に取り組んだ。指揮官は「夏は投手陣次第。最後(抑え)は3年生の田村廉でという考えがある」と構想を明かした。

 野手陣では「3番・中堅」の吉野が攻守でチームをけん引。黒坂監督の現役時代と同じ右投げ右打ちの大型外野手のプレーに「自信もついてきたのか、凄く落ち着いている」。一時は執拗な内角攻めに苦しんだが、指揮官は「ノムラの教え」である「内角は反応で打ち、甘いボールを確実に捉えろ」と金言を授け、吉野の迷いは消えた。春季大会初戦は1打席目で右越えにアーチを架けた。

 高校通算55本塁打を誇る吉野に「自分の現役の頃より何段も上。将来的には日本を代表する選手になってほしい」と指揮官。プロ野球選手輩出となれば、同校初。歴史をつくる昌平の夏に目が離せない。(柳内 遼平)

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