福岡に帰ってきた!ソフトバンク 新加入の中谷 貧打解消へ腕ぶす「移籍しても成長する」

[ 2021年7月3日 05:30 ]

ソフトバンク・二保との交換トレードが決まった中谷、右の長距離砲として期待がかかる

 本紙既報通り、ソフトバンク・二保旭投手(31)と阪神・中谷将大外野手(28)の交換トレードが2日、両球団から発表された。ソフトバンクは6月のチーム打率が12球団最低の・217と低迷し、現在貯金なしの3位。リーグ連覇、5年連続日本一へ貧打解消が緊急課題。17年に20本塁打を記録した中谷への期待は大きい。福岡工大城東出身の地元出身スラッガーを鷹党が待っている。

 貧打に苦しんできたホークスへ、地元出身のスラッガーがやってくる。二保とのトレードで入団が決まった中谷の背番号は、二保が背負ってきた13に決まった。

 工藤監督は「外野だけでなくファーストもできると聞いている。うちは右(打者)で出る(スタメンの)人や代打が薄い。力になってもらいたいという期待を込めて、よろしくお願いします」と17年に自己最多20本塁打をマークした右の大砲候補に期待を寄せた。

 中谷は「移籍しても成長し、元気な姿を1人でも多くの方に届けられるように頑張りたい」と意気込んだ。

 福岡出身の中谷にとって、新天地が地元になる。ホークスについては「ずっと見てきたチーム。知り合いを含めて見てくれると思う。本当に強いチームのイメージ」と親しみと敬意を込めた。

 現在、チームの外野手は柳田、栗原がレギュラー。そこに長谷川、谷川原、真砂らが枠を争っている状況。中谷も「レギュラー争いが厳しいチーム」と覚悟の移籍だ。阪神では外国人選手の活躍もあって今季は1軍出場はなかった。しかし、工藤監督が「年齢がいっている訳ではない。お互いレベルアップしてくれれば」と言うように、伸びしろがある28歳。出場機会を奪えば再起は可能だ。ホークスは5月下旬の交流戦から打線が低迷。6月は23試合中、13試合が2得点以下だっただけに、持ち前の長打力で存在感を発揮すれば、レギュラー奪取の可能性もある。

 一方、阪神に移籍する二保は今季1軍で2試合に先発し0勝1敗。防御率4・76だったが、ファームでは11試合4勝1敗、防御率2・57。18年には35試合に登板。「交流戦や日本シリーズで投げるのを楽しみに頑張りたいです」と“古巣”との対戦を熱望した。工藤監督は「少しでも彼に1軍で活躍できる場があればと思う」と親心で送り出した。(福井 亮太)

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2021年7月3日のニュース