タカくくってたらいかんがや~ 中日・柳7回零封 15年以来の交流戦白星発進「勝たせられて良かった」

[ 2021年5月25日 05:30 ]

<中・ソ(1)>5回2死二塁、牧原大を二ゴロに打ち取り、吠える柳(撮影・椎名 航)
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 矛と盾がぶつかれば、決着がつくのが勝負の世界。勝者となった「盾」の中日・柳は「自分の実力が通用するか楽しみだった」と“ほこたて対決”を満足顔で振り返った。

 セ・リーグトップの防御率1・62の右腕が相対したのはパ・リーグトップのチーム打率を誇る4年連続日本一のソフトバンク打線。「いい打者が続くので一球一球、丁寧に投げた。よく粘れた」。7回無失点。6安打はすべて単打と長打を封じ込めた。

 初回2死から連打で一、二塁とされ中村晃にフルカウントまで粘られたが142キロ直球で空振り三振。26球を要したが根気よく打ち取った。終わってみれば三塁すら踏ませない快投で「セ界No・1投手」の実力を示し「九州(宮崎)で育ち、小さい頃はキャンプを見てきた。そういうチームに勝ててうれしい」と格別の1勝に喜びもひとしおだった。

 好調の要因はデータの積極利用。オープン戦で打ち込まれ「自分の球質を知ったうえで、どんな球が有効か考えるようになった」と測定器「トラックマン」をもとに数値化された自分を見つめなおした。

 チームの交流戦白星スタートは15年以来。「交流戦を機に皆で頑張っていこうと話し合った。勝たせられて良かった」。下位に沈む竜が交流戦で一波乱、巻き起こしそうだ。(徳原 麗奈)

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2021年5月25日のニュース