中畑清氏 岸撃ち先制弾に巧打2本…驚かされたスモークの対応能力

[ 2021年5月25日 22:25 ]

交流戦   巨人9ー4楽天 ( 2021年5月25日    東京ドーム )

<巨・楽>2回無死、ソロ本塁打を放つスモーク (撮影・白鳥 佳樹)
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 ウィーラーの逆転弾も見事だったけど、見逃せないのがスモークだね。こんなに対応能力があるとは思わなかった。

 まず2回。岸が初球107キロのカーブで入ってきての2球目、内角厳しいコースへ来た142キロの真っすぐを右翼席へ先制の5号アーチ。35キロの緩急差に惑わされることなく、完璧に捉えた。

 剛の次は柔。3回2死三塁の場面では、カウント1―1から外角低めのチェンジアップを膝を使って重心を沈めて軽打した。左中間へのタイムリー。低めの変化球にもろいイメージだったから、たまたまかと思ったら違った。7回1死一塁では1―2と追い込まれながら、ブセニッツが外角低めに投じたカーブをまたまた左前へ。好機を広げ、勝負を決める4点の追加点につなげた。フォア・ザ・チームの軽打。1度ならず2度も見せられたら、テクニシャンと認めるしかないよ。

 交流戦の初戦にいいものを見せてもらったね。巨人にとってはパ・リーグのパワーピッチャーをいかに攻略するかがテーマ。パワーとテクニックを兼ね備えた5番バッターの存在は頼もしい。

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2021年5月25日のニュース