阪神・佐藤輝 ロッテ・朗希と27日に激突! 25日開幕の交流戦でも「フルスイングで勝負」誓った

[ 2021年5月25日 05:30 ]

交流戦での同年代投手打ちを宣言した阪神・佐藤輝
Photo By スポニチ

 2年ぶりの開催となる2021年度「日本生命セ・パ交流戦」が25日から開幕し、阪神は本拠・甲子園でロッテを迎え撃つ。オンラインで行われた開幕記者会見での選手トークショーに、ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)が登場。オリックス・山本、西武・今井ら同年代投手打ちを宣言した。27日には、佐々木朗が先発予定。パ・リーグの好投手を攻略しての、交流戦勝ち越しを誓った。

 難敵続きとの対戦を前に、闘争心がかき立てられた。セ・リーグがパ・リーグに勝ち越したのは09年が最後。セを代表する若きスラッガーとして、佐藤輝は必勝を誓った。

 「やっぱり投打共にレベルが高くて。毎年負け越していると思うんですけど、今年は勝てるようにやっていきたいと思います」
 チームを勝利に導くためには、並み居る好投手を撃破する必要がある。オンラインで行われた開幕記者会見内で対戦したい投手を問われると、同学年2人の名を挙げた。

 「やっぱりオリックスの山本投手だったり、ライオンズの今井投手だったり。同級生なので、そういうピッチャーからしっかり打ちたいと思います。(山本の)全ての球が一級品なので、しっかり食らいついて。三振かホームラン。フルスイングで勝負したい」

 山本とはオープン戦で対戦したが、2打数無安打。対戦機会に恵まれれば、堂々と真っ向勝負する。

 その強打はパからも注目を集める。今季、5勝をマークしている西武・高橋がVTR出演。2学年先輩の右腕からは「オープン戦でホームラン打たれたんですよ。やられたらやり返さないといけないので」と雪辱を予告されたが、一歩も退くつもりはない。「僕ももう1本打ちたい思いもありますし、ファンに喜んでもらえるような対戦、勝負をしたい」と返り討ちを宣言した。

 27日には佐々木朗との「怪物対決」が待ち受ける。きょう25日からは開幕から4番を務めた大山の1軍復帰が濃厚で、6番に戻ることが予想される。打線の中での役割は変わっても、勝利に直結する一打を追求する姿勢に変わりはない。

 交流戦終盤の来月11日からは、父方の祖父母の地元・宮城での楽天戦も控える。同じ大卒ルーキーで既に6勝の早川や田中将、涌井ら好投手がそろうが「やっぱりホームランを楽しみにしてくれていると思うので。1本でも打てるように頑張りたいです」と勇姿を届ける構えだ。

 ここまでリーグ3位タイの10本塁打、同2位の32打点。「チームに貢献できているとは思う。でも、まだまだ足りない。もっと貢献できるようにして、交流戦優勝できるようにやっていきたい」。球界に、さらなる衝撃を与える。(阪井 日向)

 《オリックス・村西との対戦心待ち》近大で1学年先輩だったオリックス・村西との対戦も心待ちにしている。「相手は終盤に投げてくると思うので、そういう所で打てるように。ホームラン打ちたいと思います」。村西も18日のロッテ戦でプロ初セーブを挙げるなど、対決が実現する可能性は十分。仲の良い先輩撃ちへ、不敵に笑みを浮かべていた。

 《佐藤輝VSパ・リーグ》オープン戦ではソフトバンク、西武、オリックス戦の計8試合に出場し通算28打数5安打、打率.179。3月5日石川(ソ)、12日高橋(西)、17日今井(西)から本塁打を放った。

 【近年の阪神新人野手の交流戦】
 ▽14年梅野 15試合で43打数9安打、打率.209。11試合で先発マスクもチームは4勝7敗。
 ▽16年高山 17試合で54打数11安打、打率.204。6月11~12日の日本ハム戦で6打席連続三振。
 ▽19年近本 18試合で79打数13安打、打率.165。初戦のロッテ戦で2試合連続猛打賞と好発進も、その後は失速。

 ▼阪神・井上ヘッド(27日に佐々木が登板濃厚で)おう来たか、という感じで楽しみ。これから日本を背負って立つ投手になっていく。うちとしては“あの時、佐々木朗希をこんだけ打ったぜ”というのを残したいし、逆に抑えられたぜ、というのを残しちゃいけないと思う。

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月25日のニュース