ソフトバンク・東浜 2年ぶり交流戦が復帰舞台!幾多の苦難乗り越え万全 連覇任せろ!

[ 2021年5月25日 05:30 ]

笑顔でトレーニングに励む東浜(撮影・岡田 丈靖)
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 25日から「日本生命セ・パ交流戦」が始まる。開催は2年ぶりで、19年に続く“連覇”で9度目の優勝を狙うソフトバンクは敵地で中日3連戦からスタート。26日の2戦目で今季1軍初登板する東浜巨投手(30)は24日、ペイペイドームで調整した。

 昨秋の日本シリーズ直前に右肩不調となり、リハビリ中に新型コロナウイルスに感染。4月に2軍での実戦復帰戦で打球が直撃など、数々の苦難に見舞われた右腕がいよいよ復活する。

 昨季開幕投手が戻ってくる。1軍登板は昨年11月5日のロッテ戦以来、202日ぶり。この日は走り込み、キャッチボールなどで調整した。

 「ずっと自分の状態と向き合いながらファームでやっていた。やっと戻ってこられたという思いで、ここからがスタートだなと。1人1人、1球1球全力で。後先考えずしっかり飛ばしていきたい」

 不運が重なった。約半年の離脱を「想定よりも遅れた」と振り返る。昨年11月15日、ロッテとのクライマックスシリーズに登板後、右肩違和感でリハビリ組へ。12月末に新型コロナウイルスに感染し自宅待機。予定は大幅に狂った。

 1月に練習に復帰したが体力の回復を優先。右肩調整は先延ばしとなった。ようやく4月2日のウエスタン・リーグ中日戦で今季初実戦も左足に打球が直撃し、打撲で再離脱。同16日から2軍戦で4試合に登板し復帰にこぎつけた。

 「足も肩も状態に関しては戻ってきているし、もっと上がっていくと思う」。中日戦は完投した17年5月30日以来。バンテリンドーム登板は初めて。「いきなり打席に立つし、いつもと違う野球だが準備だけは怠らないように」。何もかもが久しぶりで新鮮だ。

 工藤監督は「期待するのは先発完投です(笑い)。最初からそこまでとは思っていない。ケガせず、ずっとローテを回っていい成績を残してもらえれば」と期待する。チームは2年前も中日戦3連勝から交流戦優勝へ突っ走った。その再現を狙うスタートダッシュへ、東浜の力が必要だ。

 先発ローテーション定着へ再アピールの試合でもある。「まずは離脱しない。最後までしっかり走り抜ける。そのためには結果が伴ってこないと。目の前の1試合1試合が大事。一つも無駄にはできない。そこを考えながら最後までいけたら」。遅れてきた本格派は、最後まで全力疾走する。

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2021年5月25日のニュース