立大　早大のドラフト候補右腕・徳山撃ち　先発全員安打で快勝

東京六大学野球・第3週第1日   立大10―3早大 （ 2021年4月24日    神宮 ）

＜早大・立大＞初回1死一、3点本塁打を放ち、笑顔で生還する立大・東（撮影・河野　光希）
Photo By スポニチ

　好投手攻略の鍵は、シンプルだった。

　
　とにかく、振る。

　立大打線は、今秋ドラフト候補に挙がる早大・徳山壮磨投手（4年）の立ち上がりを攻めた。

　1番・道原慧外野手（3年）が右前打で出塁し、二盗。犠打で進めて、1死一、三塁から4番・山田健太内野手（3年）が左前に先制打。続く東怜央内野手（4年）が今春1号となる3ランを左中間席に運んだ。鮮やかな先制攻撃。ここまで、誰も見逃しのストライクを与えなかった。

　とにかく、バットを振った。

　東は「いい投手は何球もチャンスはない。1球で仕留められて良かった」と言った。徳山対策は「真っすぐ、スライダーを外中心で投げてくる。あそこはゲッツーを取りたいと思って、変化球を狙った」とスライダーを狙い打った。3回までに6点を奪い、徳山は降板。プロも注目する右腕のリーグ戦6失点は、自己ワーストだった。

　先発全員安打となる16安打10得点での快勝。溝口智成監督は「（徳山の）真っすぐに負けないこと。変化球を狙うなら、低めに手を出さないこと。初回の得点が大きかった」とナインの集中力を称えた。（川島　毅洋）