日本ハム、球団ワーストタイ札幌D9戦勝ちなし…待ち遠しい打線の開花宣言

[ 2021年4月24日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム1―6オリックス ( 2021年4月23日    札幌D )

<日・オ>札幌ドームで白星が無い栗山監督(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは23日のオリックス戦に1―6で敗れた。「HOKKAIDO」の文字を胸に刻んだ限定ユニホームで戦う北海道シリーズの今季初戦。札幌ドームには8日以来15日ぶりに帰ってきたが、今季9試合目でも初勝利を挙げられなかった。札幌ドーム9戦勝ちなしは球団ワーストタイ記録。札幌市では桜が開花を迎えているが、日本ハム打線の開花が待ち遠しい。

 日本ハム打線に春の息吹が聞こえてこない。長い冬が明け、眠りから覚めるのはいつになるのか。チーム打率・214、64得点はいずれもリーグ最下位。開幕から約1カ月がたつも、札幌ドームでは7敗2分けと本拠初白星が遠い。栗山監督は「何とかするしかない。勝ち切らないといけないだけ。札幌のファンの皆さんには本当に申し訳ない」と厳しい表情で振り返った。

 栗山監督は不振の主砲・中田を2試合連続で先発メンバーから外す布陣を組み、代役一塁手の高浜が2安打と結果を残したが、打線がつながらない。初回に高浜が右中間二塁打してチャンスメークも中軸が凡退。オリックス・山岡に対し、8イニングで3者凡退は2回の1度だけで得点圏にも4度走者を進めたが、最後まで決定打が生まれなかった。

 有原がレンジャーズに移籍し、先発投手が手薄になった今季。指揮官は「打線が投手を育てるシーズン」と打線の援護に期待していたが、その打線が振るわない。上沢、加藤、バーヘイゲンに次ぐ先発投手としてドラフト1位・伊藤、トレードで獲得した池田と新戦力が先発投手として計算が立ちつつあるだけに、もどかしい状況が続く。

 今年の北海道シリーズ限定ユニホームのコンセプトは「北海道の深い海に明るい光が射(さ)す」。低迷する日本ハム打線に希望の光を差す存在の出現が待たれる。(東尾 洋樹)

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2021年4月24日のニュース