関本賢太郎氏 阪神・藤浪の力でねじ伏せる姿に納得 もがき続けた92球は殻を破る過程

[ 2021年4月24日 07:45 ]

セ・リーグ   阪神1―7DeNA ( 2021年4月23日    甲子園 )

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 視点】信念が見えた。藤浪と言えば150キロを超えるスピードボールです。その真っすぐにこだわり、力でねじ伏せるスタイルを最後まで崩しませんでした。私は“そう、そう、それでいい”と思いながら見ていました。

 確かに大荒れで独り相撲、間違いなく最大の敗因だったと言わざるをえません。押し出し四球あり、2度の暴投あり…で4回0/3を4失点(自責3)で降板。2安打しかされていないものの7四死球と内容も全然良くなかった。真っすぐが入らず常にボール先行で、マウンドでものすごく苦しんでいました。

 比較的、制球されていた変化球を中心とした投球にシフトチェンジすれば、もう少しマシな結果だったかもしれない。でも藤浪の目指すところはスライダーやフォークボールでかわすものではないだろうし、矢野監督から期待されているところも違います。

 試合後のコメントは「情けないピッチング。野手に申しわけない」…。次の登板でも同じようならもちろん困りますが、真っすぐを修正しようともがき続けた92球は、殻を破る過程だと思っている。昨年までとは違う藤浪を信じたい。(本紙評論家)

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2021年4月24日のニュース