【ダルと一問一答】今季2勝目、カーショーとの対決「同じフィールドで野球ができるのを幸せに感じます」

[ 2021年4月24日 15:35 ]

ドジャース戦で雄たけびをあげるダルビッシュ(AP)
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 パドレス・ダルビッシュ有投手(34)が23日(日本時間24日)、敵地でのドジャース戦で今季5度目の先発登板。サイ・ヤング賞3度で現役最強左腕とされるカーショーと2戦連続の投げ合いとなり、7回を投げて4安打1失点、9三振を奪う好投を見せ、12日の敵地パイレーツ戦に次ぐ今季2勝目を挙げた。試合は6―1でチームは連勝した。

 初回1番ベッツに左翼線二塁打を打たれ、4番マンシーにカッターを右前適時打と先制点を許した。しかしながら2回から6回は1四球2死球と3人の走者を出しただけで無安打無失点と力投、その間パドレスは2回にマイヤーズ、3回にタティスJR、5回にタティスJRと3本のソロ本塁打が出て3対1と逆転した。

 20者連続でヒットのなかったドジャースは7回7番レイリーがバント安打で出塁。8番バーンズ四球で一死1・2塁のチャンスを作ったが、ダルビッシュは9番代打ノイジーを95マイル(約153キロ)の直球で空振り三振。1番ベッツには三遊間を抜けようかという強いライナーを打たれたがマチャド三塁手が横っ飛びでグラブの先でつかんだ。ダルビッシュはその回までで降板、7回を投げて4安打3四球2死球9奪三振、1失点。試合はドジャースが6対1で制し、ダルビッシュはカーショーに投げ勝って、2勝1敗となった。今季5試合の防御率は2・27。試合後の一問一答は以下の通り。

――調子は前の試合に比べて今ひとつに見えたが。
「フォームが崩れていて制球は良くはなかったが、集中して粘ることを意識しました」
――ドジャースとの再戦でアジャストした部分。
「変化球の中で緩急をつけることを考えた。前回と似たような感じだけど、違う攻めをしました」
――7回のマチャド三塁手の好捕。
「良いキャッチをしてくれてあそこを乗りきれたので、すごく大きなプレーだったと思います」
――マチャドは今まで見た中でベストの三塁手か。
「ベルトレとか、一杯いい選手はいた。マニーももちろんそのいい選手の一人です」
――タティスの2本のホームランによる援護。
「良いところでホームランを打ってリードをくれたのですごく楽になりました」
――ドジャースファンの反応。
「ここは自分の中でも色んな思い出がある場所。ファンも変なことを言ってくる人はいなくて、楽しく投げられた」
――調子が悪くても試合を作れる理由。「昔みたいにフォームが崩れることはなくなっている。今はいろんな変化球をしっかり制球できるから、それでうまいこと試合を作れているかなという気がします」
――世界一のドジャース相手に好投。強い相手ゆえ自分の良さが引き出される感じか。
「どのチームも同じように集中している。この2試合は大事なところで、良いところに投げられているのが良かった要因だと思う」
――カーショーに投げ勝った意味。
「僕はカーショーに関してはずっと感謝の気持ちを持っている。投げ勝ったかどうかはともかく、ドジャースに勝てたのは嬉しい。カーショーと同じフィールドで野球ができるのをいつも幸せに感じます」
――前回よりスライダーが増えたか。
「前回も結構投げた。今日は決め球でスライダーを投げたかと思う」
――3番打者ターナーとの駆け引き。
「チームリーダーで、ターナーが出てそのあとに続いてくる。頭の良い打者で、駆け引きで勝負をするのは楽しい」
――90マイルを越える速いカッターを使い始めた。
「3日くらい前から速いカッターでいい感覚を掴んでいたので。中盤くらいから使いだして良いアクセントになった」
――三巡目との対戦は注意を払う場面。そこで三者連続見逃し三振。ゲームの作り方がうまくいっているのか。
「深く考えずに、相手の弱点を考え、何を相手が一番打つのかとか頭に入っているので、それを回避しながら投げているだけ。今日はたまたまうまく行っただけ」

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