広島・高橋昂の「復活祭」だ 1031日ぶりの1軍勝利 粘りの投球で連敗を止める

[ 2021年4月24日 17:25 ]

セ・リーグ 巨人ー広島 ( 2021年4月24日    東京D )

<巨・広5>力投する広島先発の高橋昴 (撮影・光山 貴大)
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 歓喜の瞬間はベンチで迎えた。勝利が決まると、ナインが高橋昂に次々と握手を求める。2018年6月28日の巨人戦(マツダ)以来、1031日ぶりとなる1軍勝利。19年に左ひじのトミージョン手術を受け、投げられない苦しみを味わった左腕が不死鳥のごとく帰ってきた。

 初回に坂本に2ランを浴び、2回には味方の失策絡みで、もう1点失った。普通の投手なら、ここから一気に崩れてもおかしくない。ただ、高橋昂は初めて立つ東京ドームのマウンドで、ポーカーフェースを保っていた。地獄を知る男だけが持つ「強さ」なのかもしれない。

 3、4回とゼロで切り抜け、5回に主砲・鈴木誠の通算150号となる一発で逆転。勝利投手の権利が得られるその裏も、三者凡退で無難に切り抜けた。

 自身も4回の好機に、適時打でプロ初打点をマーク。6回途中でマウンドを降り、信頼できるリリーフ陣に後を託した。

 8回には、西川の2ランでダメ押し。全員一丸となり、連敗を3で止めたナインの真ん中に、高橋昂の笑顔があった。

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