楽天・ディクソン デビュー戦いきなり1号、カスティーヨは第1打席で負傷交代

[ 2021年4月24日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天2ー2西武 ( 2021年4月23日    楽天生命 )

<楽・西>4回1死、ソロ本塁打を放ちグータッチをかわすディクソン(撮影・白鳥 佳樹)
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 縦に割れるカーブを豪快に左翼ポール際に運んだ。本拠地の6205人が注ぐ大きな拍手の中、デビュー戦で先制ソロを架けた楽天・ディクソンは歓喜の思いを胸に一周した。

 「去年はファンが誰もいない中で野球をやっていた。多くのファンの前で再び野球ができる喜びをかみしめながらプレーできた」

 タイガースに在籍した昨季、大リーグのレギュラーシーズンは全て無観客で行われた。政府の新規入国停止措置を受け、来日は開幕後の3月29日まで遅れた。14日間の隔離期間を経て2軍戦で調整を重ね、ようやくこの日に出場選手登録。5番での即起用に応え、19年にタ軍で年間15本塁打のパワーを示した。

 チーム打率・228はリーグ5位。得点力向上へ待望の両助っ人の合流、となるはずだったが、初回2死で同じくこの日にデビューの3番・カスティーヨは初打席で左腹斜筋を痛め負傷交代。キューバから亡命し、14年にレッドソックスと7年総額7250万ドル(約78億3000万円)の大型契約を結び話題となった右の強打者のいきなりの離脱に石井監督も「大丈夫だと思うが、ちょっとまだ分からない」と表情を曇らせる。対照的にディクソンは6回には四球を選ぶなど、内容のある打席を積み重ねた。

 「ここまでの過程は大変で長かったが、今は興奮している」とディクソン。フラストレーションをバットに乗せ、勝利に貢献する。(後藤 茂樹)

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