楽天復帰マー君 日本28連勝からリスタート どこまで伸びる「アンタッチャブルレコード」

[ 2021年1月29日 05:30 ]

13年、開幕24連勝を飾り、ボードを掲げて声援に応える楽天の田中
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 田中将大投手がヤンキースから8年ぶりに楽天復帰を果たした。躍動する姿だけでなく、華々しい数字でも球界を盛り上げてくれそうだ。ここでは、田中に期待される数々の注目記録を取り上げる。(記録課・志賀 喜幸)

 日米通算177勝を誇る田中。そのうち楽天では99勝を挙げているが、これは則本昂の85勝を大きく上回る球団最多勝利数で、チーム初の通算100勝が目前に迫っている。

 そこで通算100勝の歴代スピード到達投手を調べてみると、最速は39年スタルヒン(巨)の165試合目で、これに次ぐのが48年藤本英雄(巨)の177試合目だ。田中の日本での登板数は175試合。復帰2戦目までに勝てば、スタルヒンに次ぐ歴代スピード2位となり、2リーグ制後に限れば61年杉浦忠(南海=現ソフトバンク)の188試合を60年ぶりに更新する最速到達になる。

 球界を代表する近年の好投手の100勝ペースを見ても、06年の松坂大輔(西)と上原浩治(巨)がともに191試合、昨年の菅野(巨)が192試合を要しており、田中の凄さが分かる。さらに勝利数の99に対し、敗戦は35しかなく、勝率は・739。通算100勝以上を挙げた投手の中で、最も勝率が高いのは前記の藤本英雄の・697(200勝87敗)で、田中が7割台で100勝に達すれば1位の高勝率になる。

 区切りの日米通算200勝にも23勝で到達する。日本でのシーズン20勝投手は過去7年間出ておらず、今季中の達成は容易ではないが、最後にマークしたのは他ならぬ13年の田中自身(24勝)。2度目の大台突破で一気に200勝に到達すれば2度目のリーグ制覇にも近づくがどうか。

 もう一つ注目したいのは日本球界で継続中の連勝記録。12年8月26日の日本ハム戦から渡米前のリーグ戦最終登板となった13年10月8日のオリックス戦にかけて、シーズンをまたいだプロ野球最多連勝記録となる28連勝を達成した。メジャー挑戦で記録更新は滞ったが、日本復帰で8年ぶりのリスタート。果たして、どこまで伸ばせるか楽しみだ。

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