吉報信じる昨秋近畿8強の天理 主砲・内藤の父は元J鹿島の名DF センバツ出場校29日発表

[ 2021年1月29日 05:30 ]

ベンチ前に集合する天理ナイン(26日撮影)                                              
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 第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会は29日、初めてオンラインで開催される。午前9時から21世紀枠候補校の推薦理由説明会を行い、10時30分からの21世紀枠特別選考委員会と地区別小委員会で32校が決定する。午後3時30分に21世紀枠、続いて一般選考の出場校が順次発表される。

 近畿地区の一般選考枠は「6」で昨秋近畿大会で準決勝以上に進んだ4校は当確。準々決勝で敗退した4校の中から残り2校が選出される可能性が高く選考は難航が予想される。大阪桐蔭にコールド負けした天理も当落線上におり、昨秋は主に「5番一塁」として出場した内藤大翔(やまと=1年)は偉大な父の言葉を胸に、吉報を信じる。

 「選ばれるかはわかりませんが、チームのために何をするべきなのかをしっかり考え、人一倍、声を出して練習に取り組んでいます」

 父は96年に鹿島のDFとして全試合に出場し、初のJリーグ年間優勝に貢献した就行さん(現J3宮崎監督)。その影響で最初はサッカーをしていたが、小1から始めたソフトボールのとりこになった。3年時に「どっちが楽しい?」と父に聞かれ、サッカーとの決別を決めた時に「競技が違っても、その種目で一番を目指せ」と言われた当時のことは、今も鮮明に覚えている。

 「選抜優勝」という形で実現できるかは今日の発表次第。父が見た頂の景色を見る「挑戦権」をつかむことができるか、注目だ。(北野 将市)

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