2年目の阪神・西純にブレークの予感 開幕ローテ入りへ「自信はあります」

[ 2021年1月29日 05:30 ]

沖縄・読谷村の宿舎に到着した阪神・西純(左)と井上は守礼門の絵の前で記念撮影(阪神球団提供)
Photo By 提供写真

 高卒2年目で初の1軍キャンプスタートを勝ち取った阪神・西純は、開幕ローテーション争いを勝ち抜く自信を口にした。

 「自信はあります。最年少で元気を出して、若さで勝負していけたら。自分の投球を見てもらってアピールできるように頑張りたい」

 同期の井上と並び1軍キャンプメンバー最年少の19歳。それでも遠慮はない。初日から若さ全開で存在感を発揮していく。矢野監督ら1軍首脳陣へ直接アピールできる貴重な機会だけに「ファームでやってきたことをしっかり見せられるようにやりたい」と気合も十分だ。

 新しい武器が大きな強みとなるはずだ。昨年11月の宮崎でのフェニックスリーグから前田健太(現ツインズ)を参考にフォーム修正に着手。一冬越え「自分の中でこれというのは決まってきた」と、ほぼ完成の域に達し手応えを感じている。前田も高卒2年目に開幕ローテこそ逃したが4月5日にプロ初登板。この年は19試合登板で9勝2敗と飛躍を遂げており、あやかりたいところだ。

 遠戚に当たるエース西勇と約1カ月間、行動をともにできる貴重な時間でもある。「シーズンに向けての調整とか、細かい技術とかたくさん聞けると思うので、どんどん質問して吸収していきたい」。鳴尾浜球場での自主トレでは若手時代に取り組んでいた練習法も伝授された。キャンプでも変わらない積極的な姿勢で、さらに多くの成功の秘けつを学ぶ。さらに「お部屋時間」も充実させ心身ともにさらなるグレードアップを目指す。

 「野球漬けの1カ月になる。うまく時間を使って少しでもレベルアップしたい」

 2年目の飛躍へ向け準備は万全。失うものはない。沖縄から一気に駆け上がる、強い気持ちを持って戦う。
 (須田 麻祐子)

  ○…阪神の高卒入団投手で2年目までに開幕ローテーション入りしたのは、ドラフト制以降(66年~)では江夏豊(67年入団)と藤浪晋太郎(13年入団)の2人だけ。どちらもプロ1年目から開幕ローテ入りを果たしている。

続きを表示

この記事のフォト

2021年1月29日のニュース