東北2枠目信じ…花巻東のエース菱川「絶対来いという思い」 雄星に肩車してもらった園児が夢舞台へ

[ 2021年1月29日 05:30 ]

3・19開幕2年ぶりセンバツ 29日に出場全32校決定

吉報を待つ花巻東の菱川(撮影・川島 毅洋)
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 第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会は、29日に初めてオンラインで行われる。昨年はコロナの影響で中止となり令和初開催となる今大会は21世紀枠が4校、一般選考で28校が選出される。昨秋の東北大会4強の花巻東(岩手)のドラフト候補右腕・菱川一輝投手(2年)は、東北2枠目の切符を信じ、運命の日を迎える。

 最後まで諦めない。花巻東ナインの思いは同じだ。今秋ドラフト候補に挙がる147キロ右腕・菱川は「難しい状況なことは分かっているけど、絶対来い、という思いで準備はしている」と冬場でもブルペン投球を継続してきた。

 昨秋の東北大会では準決勝で仙台育英に0―1で惜敗した。4戦で37得点を挙げ優勝した強力打線を7安打、自責0に封じたが「結果以上に差を感じた試合だった。変化球で空振りが取れなかったり、課題も見えた」と振り返る。大会後には決め球のフォークの握り方にアレンジを加え「自分に合うものが見つかった」と手応えをつかんだ。

 幼少時、保育園の散歩の時間に、当時、花巻東のエースだった菊池(マリナーズ)に遭遇。「握手してもらって、肩車もしてくれました」と懐かしむ。「雄星さんみたいに、投手一人でチームを変える、雰囲気を変えられるようになりたい」と背中を追って花巻東に入学した。佐々木洋監督は「東北大会の後も成長していった」と目を細める。

 東北のセンバツ一般選考枠は2。優勝した仙台育英(宮城)は当確で、2枠目を準優勝の柴田(宮城)と争う形だ。快進撃を見せた柴田が優勢ではあるが、決勝で1―18の大敗を喫したこと、さらに地域性が考慮されて“もう1校は宮城県以外で”となれば、選出の可能性は残されている。「春までに150キロを出したい」と菱川。幼い頃から夢見た舞台へ。名前が呼ばれることを信じて、待つ。(川島 毅洋)

 ◆菱川 一輝(ひしかわ・かずき)2003年(平15)7月24日生まれ、岩手県花巻市出身の17歳。桜台小1年から「松園ファイターズ」で野球を始め、花巻北中では軟式野球部に所属。花巻東では1年秋からベンチ入り。1メートル74、74キロ。右投げ左打ち。

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