宮崎商52年ぶりセンバツで“春1勝”の誓い「新たな歴史を作れたら」

[ 2021年1月29日 19:05 ]

センバツ出場を喜ぶ宮崎商の選手たち
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 第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場校32校が29日、決定した。

 九州地区は4校が選ばれ、秋の九州大会4強の古豪・宮崎商が1969年以来、52年ぶり3回目となるセンバツ出場を果たした。甲子園は2008年夏以来13年ぶりも、春の舞台は半世紀を経て久々の登場となる。グラウンドで結果を待つ選手たちは、門田誠校長から「夢が実現しました。おめでとうございます」と報告を受けると、満面の笑みを浮かべ小さくガッツポーズ。お互いの距離を保ちながら喜びをかみしめた。

 新型コロナウイルスの感染者急増で県独自の感染拡大緊急警報が5日に発令され、6日から22日まで臨時休校に。その間、部活動もできず、選手たちは自分たちで決めた個別練習をそれぞれ行ってきた。23日からようやく練習を再開したばかりだ。

 苦しい状況下に届いたセンバツ出場の吉報。橋口光朗監督(32)は「ほっとした」と率直な思いを述べ「お世話になった方々、地域の方々にこの子たちが甲子園でプレーしている姿を見せたいという思いがあった」と話した。指揮官自身も同校野球部のOB。同校はこれまで甲子園に夏4回、春2回出場し、夏は4強入りも果たしているが、春はまだ「0勝」で「1勝したい。宮商野球部の新たな歴史を作れたら」と意気込んだ。半世紀ぶりに踏む聖地で名門の軌跡に春初勝利を刻む。

 主将の中村碧人遊撃手(2年)は「うれしい気持ちでいっぱい」と笑顔がこぼれた。「コロナで休校になって不安な気持ちもあった。気持ちを新たに頑張りたい」。高校通算25本塁打で打撃の軸も担うスラッガーは「夢の舞台で思いっきり楽しんで、宮商らしくハツラツとしたプレーをしたい。目標は優勝」。高らかに古豪復活を宣言した。

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2021年1月29日のニュース