21年セ界注目野手 DeNA・細川、史上初高卒新人デビュー2戦連発から4年…いざ開花の時!
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昨季まで4年連続でソフトバンクが日本一に輝くなどパ・リーグの優勢が目立つ近年のプロ野球。DH制で力勝負が定着して強打者が育つ土壌があるが、セ・リーグにもブレーク寸前の打者たちがいる。DeNAは高卒1年目の17年にデビュー戦から2試合連続弾をマークした細川成也外野手(22)。沖縄・宜野湾キャンプの注目株が単独インタビューに応じ、5年目の覚醒を誓った。(聞き手・大木 穂高)
――17年に成し遂げたデビュー戦から2試合連続弾。今、4年前を冷静に振り返ると。
「初打席でホームランを打てたことはうれしかった。プロ野球人生の1打席目。印象的で頭に残っている。でも、あまり具体的には覚えてない。その時の感情とかも。次の日のホームランもあまり覚えていない」
――一気に注目度が高まった。その後の自身の成績をどう思う。
「やはりプロはそんなに甘くない。もちろん、ポンポンいけるとも思わなかった。18年は2軍でも結果を残すことができなかったけど、19年は2軍で成績(15本塁打)を残して1軍出場の機会が増えた。今思うと19年がいい経験になった」
――4年間、1軍の出場が少なかった、苦しい期間だったか?
「18年は苦しかった。結果も悪かったので。でも19年に2軍で三振数も減って打率も残るようになって本塁打も打てた。それからは苦しみより“もう成長するしかない”という思いだけだった」
――レッズ・秋山との自主トレは今年で4年連続。
「とにかく秋山さんからは“(打席で)球を長く見ろ”、“球を打つポイントを近くにしてバットを押し込め”と言われている。毎年、助言をもらっていて、それが去年の成績(イースタン・リーグ最多本塁打、最多打点、最高出塁率の3冠)につながった」
――三浦新監督は2軍監督だった昨年は将来の4番候補として4番で使い続けた。
「もちろん1軍でも4番を打ちたいです。打線の軸。とにかく結果を残し、実力で4番をつかみたい」
――大卒ながら同期入団の佐野が昨季首位打者に輝いた。
「佐野さんは主将で、盛り上げ役もできて、結果も出している。でも自分も飛距離とホームラン数にはこだわり、そこは佐野さんにも負けたくない」
――勝負の5年目。元同僚のレイズ・筒香も高卒5年目にブレークした。
「自分も早めにブレークしたい。だから今年絶対、ブレークしたい。レギュラーを獲って活躍したい」
――筒香からアドバイスを受けたことは。
「入団1年目に“フルスイングをずっと変えるな”と言われた。よく覚えている」
――実際、一緒にプレーしてみて、筒香はどうだったか?
「本当に“凄い”の一言。ここぞで打つし、打ってもらいたい時に本塁打を打つ。何度か食事もご一緒させてもらったけど、野球の話題ばかりで、打撃のことも聞けた。そんな野球に対する姿勢も凄いと思う」
――打球の飛距離はチームでも随一。
「実はホームランを狙うと打てない。狙うと力んでしまう。右方向へのアーチも自分のポイントで強く振って結果的に右へ飛んでいる。だからホームランは考えず強く振ること。1軍で戦うには、とにかく力みを取り除かないといけない」
――最近は交流戦や日本シリーズでパ・リーグが優位。なぜか。
「投手も強い直球を投げ、打者も直球に強い。自分はまだ強い直球をファウルにする部分があって、そこが課題。でもパ・リーグの選手は一発で打てる選手が多い。そこで差が出ているのかもしれない。自分も一発で打てるようになりたい」
――いよいよ2月1日から宜野湾キャンプがスタートする。改めて意気込みを。
「勝負の年。レギュラーを獲って誰にも負けないつもり。とにかく練習することで不安を取り除いて、存在をアピールしたい。三浦監督にはお世話になっている。今回は自分で(勝たせる)、という思いでやりたい」
◆細川 成也(ほそかわ・せいや)1998年(平10)8月4日生まれ、神奈川県厚木市出身の22歳。明秀学園日立ではエースで4番。3年夏の茨城大会は決勝進出も常総学院に惜敗し甲子園出場はなし。高校通算63本塁打。16年ドラフト5位でDeNAに入団。昨季イースタン・リーグで最多本塁打、最多打点、最高出塁率の3冠。1メートル79、93キロ。右投げ右打ち。
≪同期入団にオリックス・由伸ら≫細川と同期となる高卒5年目ではオリックス・山本、ロッテ・種市ら投手の活躍が目立つ。山本は入団2年目にセットアッパーで活躍し、19年から先発に転向。防御率1.95で最優秀防御率を獲得すると昨季は149奪三振で最多奪三振に輝いた。種市は19年に23イニング連続奪三振を記録するなど8勝を記録。昨年9月に右肘違和感で離脱し「右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)」を受けた。また昨季は西武・鈴木、巨人・大江、広島・坂倉らが1軍出場を増やし、ブレークの兆しを見せている。
▽筒香のプロ5年目 14年に114試合に出場して打率.300、22本塁打、77打点と、いずれも当時の自己最高成績をマーク。打率3割は初めてで、本塁打は10、打点は45だった過去最高の12年を大きく上回った。以降19年まで6年連続で20本塁打以上を記録するなど、主砲の座に定着する契機となった。
▼細川の衝撃デビュー 高卒新人だった17年10月3日の中日戦(横浜)に5番右翼で初出場初先発。0―0の初回2死一、三塁で笠原からバックスクリーン直撃の決勝3ランを放ち初打席初本塁打をマークした。さらに翌4日の中日戦の5回には先頭で阿知羅から右翼席へ2試合連続となるソロ。50年の2リーグ制開始以降、高卒新人のデビュー戦から2戦連発は史上初となった。
【21年セ・リーグの注目野手】
≪巨人・山下航太 ファーム首位打者≫18年育成ドラフト1位で入団。19年7月に支配下昇格も昨年5月に右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折し、今季は育成から再スタート。高校通算75本塁打を誇る左の長距離砲で19年は92年イチロー(オリックス)以来となる高卒新人のファーム首位打者。患部は練習を全メニューできるほど回復しており、3軍スタートの春季キャンプから猛アピールする。
≪阪神・小幡竜平 二遊間の座つかむ!≫18年ドラフト2位で入団。昨年8月22日のヤクルト戦でプロ初出場を果たし、同26日の中日戦では初のスタメン出場、27日の同戦で初安打を含む2安打を放つ。二塁、遊撃で計37試合に先発出場して経験は積んだ。3年目の今季は初めてキャンプ1軍スタート。激化が予想される二遊間争いに食い込む。
≪中日・石垣雅海 破壊力はチーム随一≫酒田南では甲子園出場こそないものの高校通算37本塁打をマークするなどパンチ力には定評がある。チームには数少ない和製大砲と期待され、昨年9月25日の巨人戦ではサンチェスから左翼席にプロ初本塁打を放った。春季キャンプは5年目で初の1軍スタートが決定している。
≪広島・中村奨成 聖地沸かせた打撃≫17年夏の甲子園で1大会最多6本塁打を記録し、全国にその名を売った。同年のドラフト1位で入団。3年目の昨季に待望の1軍デビューを果たしたが、ここまで安打はない。潜在能力は誰もが認めるところで、春季キャンプは2年連続の1軍スタート。正捕手を目指し、努力は惜しまない。
≪ヤクルト・塩見泰隆 ピカイチ身体能力≫17年ドラフト4位で入団。元バレーボール選手の父と元陸上選手の母を持ち、走攻守で高いポテンシャルを誇る4年目の27歳。昨季は5番・中堅で初の開幕スタメンを勝ち取り、43試合で打率.279、8本塁打、13盗塁の成績も1軍定着とはならず。キャンプは1軍スタートの期待の星が今年こそブレークを果たす。
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