日本ハム・清宮、マー君と「対戦できれば光栄」06年甲子園が野球始めるきっかけ

[ 2021年1月29日 05:30 ]

田中将大 楽天復帰

フリー打撃で柵越えを放つ清宮(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの清宮幸太郎内野手(21)が28日、楽天復帰が決まった田中将大投手(32)との対戦を熱望した。7歳だった06年夏に甲子園で早実―駒大苫小牧の決勝引き分け再試合を生観戦。現在の同僚である斎藤佑樹投手(32)と田中の投げ合いに刺激を受けたことが本格的に野球を始めるきっかけになった。憧れのスターとの対戦に備え、まずはキャンプで打撃に磨きを掛ける。

 灼熱(しゃくねつ)の甲子園で2人のエースが投げ合った記憶は、今でも清宮の脳裏に焼き付いている。そこから楽天―ヤンキースと進み、メジャーでも屈指の好投手となった田中の楽天復帰について問われた時だった。「バリバリのメジャーリーガーのイメージ。楽天が強くなるのは嫌だけど対戦できるのであれば光栄」と目を輝かせた。

 田中は清宮自身も憧れを抱くメジャーの舞台で通算78勝を挙げた。田中がメジャーでプレーする姿も中継やニュースなどでチェックしてきた。日本ハムは3月26日からの開幕カードで楽天と対戦。キャンプ、オープン戦でアピールに成功して開幕1軍入りを決めれば、いきなり対戦が実現する可能性もある。

 田中と名勝負を繰り広げるためにも、打撃力の向上が必須だ。沖縄・名護で行っている先乗り自主トレのフリー打撃では、45スイングで7本の柵越えを披露。7本中3本は左翼へ運び、中堅から左翼への逆方向の強い当たりが見られた。バットのヘッドが落ちてしまう悪癖を修正するため、バットを出すタイミングを早める新打法に取り組んでおり「本塁打だけでなく、いい打球が多かった。(左翼方向へも)狙ってしっかり打てるようになってきた」と手応えを口にした。

 肉体改造にも着手。現在の体重は明かさなかったが、オフのハードトレーニングで過去最重量に到達したことを告白した。入団1年目から2年目までは体重が102キロ、20年は101キロだったが、今季球団の公式プロフィールでは103キロまで増量。キャンプ、オープン戦と実戦が多くなるにつれて体を絞って体重は落とす方針だが、「自分では重い感じはない」とパワーアップを実感している。

 早実時代に高校通算最多とされる111本塁打を放って入団も、過去3年で計21本塁打。今季は田中との対戦目標をモチベーションの一つとし「(キャンプ)初日からガツガツ行けるようにしっかり仕上げたい」と鼻息が荒い。おっとりとした性格の清宮が目をギラつかせる今季。4年目の飛躍を目指し、キャンプでバットを振り込む。(東尾 洋樹)

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2021年1月29日のニュース