【センバツ候補校特集(4)】「夢実現」胸に初聖地へ 柴田のエース谷木「ワクワク」

[ 2021年1月29日 08:30 ]

柴田(東北地区、宮城)

ビニールハウスの中、打撃練習に励む柴田・遠藤主将(右)ら(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 「夢実現」。寒風の中で鍛錬を積む柴田ナインは、三塁側フェンスに掲げられた3文字を胸に、吉報が届くことを心待ちにしている。平塚誠監督は「選ばれた時のことを考えてやった方がいいのかなと。例年はこの時期はトレーニング中心ですけど、今年はボールを使う練習をなるべく多く入れている」と選手たちの動きを追った。

 86年創部の公立校。野球部OBにはロッテ、巨人などで活躍した小坂誠氏(現ロッテコーチ)がいる。遊撃手の遠藤主将は「小坂さんの堅実な守備はYouTubeで見たりしている。ああいう動きができるようにしたい」と目を輝かせる。

 夏の宮城大会では過去に2度、決勝進出も、頂点には立てなかったが、初の甲子園出場が現実味を帯びてきた。昨秋の宮城県大会では3位に入り東北大会へ。八戸学院光星(青森)、東日本国際大昌平(福島)、日大山形と東北3県の優勝校を撃破する快進撃で、春秋通じて初の決勝に駒を進めた。同じ宮城の仙台育英に1―18の大敗を喫したが、エース・谷木(やぎ)が1週間500球以内の球数制限によって決勝で先発できなかった事情もあった。

 谷木は冬のトレーニングの成果で体重は4キロ増の77キロ。憧れの投手に涌井(楽天)を挙げる右腕は「場面に応じて三振を取ったり、打たせて取ったり。そういう安定感が凄い。自分もマウンドでは気持ちで負けないようにしたい。今はワクワクしています」。初の聖地へ、夢の実現を信じている。(川島 毅洋)

続きを表示

この記事のフォト

2021年1月29日のニュース