宮城・柴田がセンバツ初出場 エースが球数制限で東北大会決勝大敗も 選考委員長が言及

[ 2021年1月29日 16:16 ]

ビニールハウスの中、打撃練習に励む柴田の主将の遠藤瑠祐玖(右)ら
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 第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が、29日にオンラインで開催され、晴れの出場校が決まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年の大会が中止となり「令和初」の開催となるセンバツとなる。

 東北2校目は昨秋東北大会準優勝の柴田(宮城)が選出された。

 昨秋の宮城県大会では3位に入り東北大会へ。八戸学院光星(青森)、東日本国際大昌平(福島)、日大山形と東北3県の優勝校を撃破する快進撃で、春秋通じて初の決勝に駒を進めた。同じ宮城の仙台育英に1-18の大敗。エース・谷木(やぎ)が1週間500球以内の球数制限によって決勝で先発できなかった事情があったが、ここがどう評価されるかが注目されていた。

 東北地区の前田正治選考委員長は選考理由説明の中で「宮城大会3位も東北大会では青森・山形・福島の1位校に勝ち、決勝に進出。エースが投球数制限にかかり、決勝で大敗したが、ほとんどの試合で複数得点し、エースの直球と変化球をうまく使う投球、全員一丸で戦う高校生らしいチームということが非常に
高く評価された」と選出の理由を説明した。

 また決勝で谷木が球数制限で先発できなかったことについても前田委員長は言及。「東北は1週間で日程を消化するため、(球数制限適用が)発生した。全国的には、ほぼこの事象が起こらないということで公平性に欠けるのではないかという意見があったことも申し添えたい」とし、「次回球数制限再検討の際に一つの事象として検討に入れていただきたい」と述べた。

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2021年1月29日のニュース