ソフトバンク5年連続日本一へ波乱の船出 ギータ、千賀はリハビリ組 周東は2軍

[ 2021年1月29日 05:30 ]

ティー打撃を行う柳田(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは28日、ペイペイドーム内で監督・コーチ会議を開き、2月1日からの宮崎春季キャンプメンバーの組み分けを決めた。千賀滉大(27)、東浜巨(30)両投手、柳田悠岐外野手(32)、周東佑京内野手(24)ら昨季「走攻守」の主役がA組(1軍)から外れてB組、またはリハビリ組からのスタートになった。5年連続日本一へ、波乱の船出となる。

 発表されたA組(1軍)33人に昨季パ・リーグMVPの柳田と、投手3冠に輝いた千賀の名前はなかった。さらに、開幕投手を務めた東浜も昨年末のコロナ感染による隔離などで調整が遅れ、リハビリ組となった。5年連続日本一の土台を作るキャンプ前に、主力の1軍不在がクローズアップされる形となった。

 「まず柳田くんは(両)アキレス腱の不良が出た。リハビリから治してもらう。千賀くんは、去年のキャンプでもあった(両)ふくらはぎが良くない。無理をしてA組ではなく(リハビリ組で)まず治してもらおうと話し合った」

 オンラインで対応した工藤監督は淡々と2人の現状を説明した。
昨季盗塁王で、正二塁手の座を狙う周東の名前もなかった。「右肩が万全ではない。これも無理をさせないと話した」。周東はリハビリ組ではなくB組から肩の状態を上げていくことになった。

 「走攻守」の主役を欠くA組。助っ人陣も寂しい。外国人はスチュワートのみが2月中旬からB組合流の予定。「キューバの3人(デスパイネ、グラシアル、モイネロ)は同時期に入ってくると聞いているがバレンティン、新外国人はまだ入る時期は未定」と、新戦力右腕・レイの合流もメドが立っていない。

 この現状では、残ったA組選手に無理はさせられない。毎年、キャンプ初日に行ってきた恒例の12分間走の中止を決めた。代わって「スクリーニングテスト」を実施。状態を把握し、新たな負傷者を可能な限り防止する。

 開幕の3月26日まで約2カ月ある利点を生かす思惑もある。主力がB組でじっくり調整しオープン戦や開幕に合わせていく。A組、B組ともに同じ敷地内で活動するため、入れ替えは容易だ。

 「うまくバランスを取る形にした。(B組主力の)進み方、状態を見てシート打撃、紅白戦で投げに来てもらう。誰にでもチャンスはある」。良ければA組に戻す。そこまでは慌てない。

 サプライズのA組選出は、長期負傷明けの4年目内野手、増田くらいだ。昨春2人いた育成選手からの挑戦者や新人もいない。“ないない尽くし”のキャンプインだが、開幕までに頂点へ仕上げていくしかない。

 ◇A組◇
 (投手14人)大竹、津森、二保、岩崎、武田、和田、高橋礼、石川、杉山、泉、嘉弥真、川原、笠谷、森

 (捕手4人)甲斐、栗原、谷川原、海野

 (内野手8人)川瀬、松田、今宮、増田、牧原大、リチャード、三森、川島

 (外野手7人)中村晃、長谷川、佐藤直、柳町、上林、釜元、真砂

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2021年1月29日のニュース