阪神新外国人のボーア 笑撃の来日第一声 一番の武器は「歌声」

[ 2020年1月29日 05:30 ]

笑顔で来日したボーア(撮影・後藤 正志)
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 阪神の新外国人、ジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)が28日、関西国際空港着の航空機で来日。4番最右翼で青いスーツに身を包んで新天地に降り立った助っ人は、一番の武器を聞かれると、不敵な笑みを浮かべ、想定外の言葉を2度繰り返した。

 「My singing voice! シンギング・ボイス(歌声)さ」

 メジャー通算92本塁打で飛距離なら大リーグでも屈指との前評判。てっきり「パワー」かと思いきや……。ポカンとする報道陣を残し、長旅の疲れも見せず上機嫌でサンズとともに迎えの車に乗り込んだ。

 阪神の外国人選手で“歌声”と言えば、真っ先に思い浮かぶのがトーマス・オマリーだ。本業では93年に首位打者を獲得するなど在籍4年間で全て打率3割以上をマーク。関西弁を巧みに操り、六甲おろしを歌うCDまで発売した。ファンに愛された優良助っ人の系譜となれば、期待はますます高まる。

 この日は来日しなかったが、ヘイリー夫人は米国でスポーツ・リポーターを務める。来日前には夫婦で日本語の習得に励んできた。最初の質問に「ニホンゴ?(の方がいいか?)」と、覚え立ての言葉で答えるポーズを見せるなど、新天地での生活が待ち切れない様子。マイクを握ることについては夫人もお手の物。ファンを喜ばせるという矢野監督の大方針にも通じるだけに、お立ち台で2人でオンステージ……なんて楽しい想像は膨らむばかりだ。
 17年オフに、当時マーリンズの同僚だったイチローを慕って来日し、神戸で自主トレをした経験を持つ。3年ぶりに日本の地を踏み、改めて親日家ぶりをのぞかせた。

 「以前にも日本に来たことがあるので、日本のことは知っているけど、今の印象は空港がきれいだなと。17年に来た時に海とかもきれいだった」

 異国で成功するにも、美声を披露する!?にも、全ては打席での活躍が大前提となる。青のスーツに同系色のネクタイ、靴でそろえた装いは、どことなく歌謡曲の歌手のようだったが、ドッシリとした肉体は迫力満点。バットで、ノドで、心地よい音を奏でてもらいたい。(山添 晴治)

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