5年目の中日・ビシエド 日本の運転免許取得 学科試験は一発クリアも実技は3度目で合格

[ 2020年1月29日 05:30 ]

取得したばかりの運転免許証を手にするビシエド
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 中日のダヤン・ビシエド内野手(30)は28日、日本の運転免許を取得したことを明かした。「日本に長く滞在するので(名古屋市にある)平針(運転免許試験場)で訓練して取ることができたよ」。ポケットの財布から取り出した運転免許証を手に、ニヤリと笑った。国際運転免許を持つ助っ人は過去にもいたが、日本の運転免許を取得するのは異例。来日5年目で身も心もすっかり日本に染まっている。

 昨季は国際免許で愛車の高級車を自ら運転し、ナゴヤドームまで通勤していた。だが、長男・ジュニア君(9)が日本の学校に通っていることもあって今オフは日本に長く滞在し、自宅のある米国へ帰ったのは年末年始を含め約3週間。21年シーズンまで複数年契約を結んでいることもあり、日本での運転免許取得を決意した。

 ただ、取得までの道のりは困難だった。昨年12月に受験を始め、スペイン語で受けた学科試験は一発クリアしたが実技が不合格に。「日本は走るコースが違うし、一旦停止の場所とかもう一度、交通ルールをしっかりと教えてもらった」。左側通行の日本の道路事情や交通法規をしっかりと学ぶため、試験場内にある練習所へ何度も通った。年を越し3度目の受験でようやく合格。1月中旬に晴れて免許証をゲットした。

 この日も自ら愛車のハンドルを握ってナゴヤ球場を訪れ自主トレを実施。フリー打撃などで汗を流した。「今までやってきた通り、シーズンに向けてしっかり準備する」。竜の主砲は、今まで以上に「アクセル全開」でチームを盛り立てる。(徳原 麗奈)

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2020年1月29日のニュース