日通、サブマリン和田が初完封 “牧田2世”制球力でNTT東日本を手玉

[ 2019年11月1日 05:30 ]

第45回社会人野球日本選手権 第7日   日本通運9―0NTT東日本 ( 2019年10月31日    京セラD )

初完封した和田 (撮影・平嶋 理子)
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 2回戦3試合が行われ、16年準優勝の日本通運はNTT東日本に9―0で快勝。先発した下手投げの和田悠佑投手(24)が社会人3年目で初完封を飾り、ベスト8入りに導いた。三菱自動車岡崎はHondaを1―0、ヤマハは王子を7―3で下し、準々決勝に進出した。

 サブマリンが、京セラドームのマウンドで躍動した。和田が、4安打完封の快投だ。

 「完封は初ですね。力がしっかり抜けて、力みすぎることなく投げられました」

 なめらかなフォームから繰り出す最速140キロ、常時130キロ台前半の直球に、110~120キロ台のスライダー、シンカー、100キロ前後のカーブを効果的に織り交ぜ、NTT東日本打線を手玉に取った。無四球と制球力も抜群。味方打線の大量援護に支えられ、入社3年目で初の完封勝利をたぐり寄せた。

 福島・聖光学院では3年夏も背番号11の控え。高2秋に右肘を痛めて上手投げからサイドに転向し、阪神・小野と二枚看板を張った富士大時代に下手投げに転じた。理想のサブマリンはチームの先輩・牧田。動画などからフォームを参考にしており「下半身の使い方がうまい。まねはできないけど、イメージさせてもらっている」。その先輩は入社4年目にドラフトされた遅咲きだった。「牧田2世」となる可能性を秘めている。 (惟任 貴信)

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