稲葉侍、投打に課題 山口、不慣れ公式球影響で短期決戦禁物の大量失点…打線も序盤振るわず

[ 2019年11月1日 05:30 ]

侍ジャパン強化試合   日本5ー6カナダ ( 2019年10月31日    那覇 )

2回、ピンチの山口(右から3人目)の元に集まる日本ナイン(撮影・村上 大輔)
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 国際大会「プレミア12」に出場する侍ジャパンは31日、沖縄セルラースタジアム那覇でカナダとの強化試合第1戦に臨み、5―6で敗れた。先発の山口俊投手(32=巨人)がフォークを見極められて2回を6失点の乱調。打線は外国人投手特有の長身から角度のある軌道と、手元で動く球に悩まされて3回まで1安打と沈黙し、課題が明確になった。きょう1日に第2戦を行い、初戦の5日ベネズエラ戦(台湾)に向けて最終調整する。

 追いすがったが、最後は1点届かなかった。プレミア12に臨む全28選手がそろって初実戦のカナダ戦。投打ともに課題が明確となる黒星発進となった。

 「いろんなことがこの2試合で出てくれた方が、修正点は見えてくる」と稲葉監督。何より響いたのが、短期決戦でまず避けねばならない序盤の大量失点だ。初回3者凡退で立ち上がった山口が、2回に6失点と崩れた。

 決め球フォークを見極められた。12球中11球が見逃しボールで「今までの感覚で投げたが相手が反応しなかった」と山口。沈みが早く、我慢強く対応された。変化球の感触が微妙に変わる、大会公式球を使っての投球はまだ3日目でもあった。稲葉監督は「ボールの問題というよりも、日本人なら振ってくれるフォークを、外国人に振ってもらえなかった」と指摘した。

 順調なら中4日で1次ラウンド・ベネズエラ戦の先発へ向かうことが有力。山口は「どの高さなら振ってくるか、見極めないと」と修正を目指す。稲葉監督も「修正ポイントは本人も分かっている。次につなげてくれる」と信頼を口にした。

 打線は2メートル1と長身の先発右腕オーモンを打ちあぐねた。3回まで1安打。独特の角度とカット気味に変化する速球にゴロが続いた。4回の2打席目は右翼フェンス直撃の適時二塁打を放った吉田正は、左飛の2回第1打席を振り返る。「しっかり打ちにいったが、レフト方向へ。イメージとずれていた」。2番手以降は攻略したが、国際大会のたびに苦しむ外国人特有の動く速球を前に、各打者の適応力が求められる。

 世界ランキング1位の侍ジャパンが、同10位のカナダに敗れた。吉田正は「まずは勝つことが一番。それに向かってみんながベストを尽くすこと」と力を込めた。きょう1日のカナダ戦は最後の実戦テスト。課題が出たことを何よりの収穫とし、修正を重ねていく。(後藤 茂樹)

 《カナダ戦オールプロで初の屈辱》○…オールプロの日本代表がカナダ代表と対戦するのは08年北京五輪の1次L以来11年ぶり4度目。敗れたのは今回が初めてだ。前回は5回に現監督の稲葉(日)の右中間本塁打で挙げた1点を成瀬(ロ)―藤川(神)―上原(巨)の完封リレーで守り抜いた。

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