巨人・阿部、沢村の頭たたかず握手の演出「最近はパワハラが問題視されているので」

[ 2019年9月27日 21:48 ]

セ・リーグ   巨人6ー4DeNA ( 2019年9月27日    東京D )

2回無死ロペスの時に、サインに首を振った沢村(左)の頭を叩こうとするも笑顔の阿部(撮影・西川祐介)
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 今季限りでの現役引退を表明した巨人・阿部が27日、本拠地最終戦となるDeNA戦に「4番・捕手」で先発出場。1-2の4回に今季7号ソロを放ち、勝利に貢献。自らの引退セレモニーが行われる試合に花を添えた。

 「ありがとう慎之助」と銘打たれた試合。阿部から主将の座を引き継いだ坂本勇が巨人生え抜き右打者最多40号を放つと、阿部は後輩の奮起に応える今季7号同点ソロ。8回の守備では一度、一塁についてから交代を告げられ、3打数1本塁打1四球の成績を残して「慎之助コール」の中ベンチへ下がった。この交代は今年3月21日、日本で行われたMLB開幕2連戦で引退を決めたイチローの引き際に似た演出。スタンドには涙するファンが続出した。

 試合には15年5月31日の楽天戦以来、1580日ぶりのスタメンマスクで出場した。2回には2番手に登板した中大の10学年後輩・沢村とのコンビ。阿部が初球のサインを出すと沢村は頭を横に振り、プレートを外す。阿部はたまらずマウンドに駆け寄ると、頭を叩く“フリ”。沢村は12年10月28日の日本ハムとの日本シリーズでサインミスしマウンドで頭をはたかれた経験があり、阿部は引退会見で「また頭をひっぱたいてやりたい」と話していたが、この日は頭を叩かずに固く握手を交わした。

 試合後のインタビューで、久々のスタメンマスクについて「こんな景色だったかなあと。オープン戦以来だが、いろんなことを噛み締めながら、ファウルチップも食らって(笑)。大事に至らなくてよかった。投手がマシソンというのも運命を感じた」と振り返った。

 沢村とのやりとりには「今はどこの社会も、社会全体にパワハラが問題視されているので、世間がこうなってしまったらできないなと思って、最後は叩かずに終わりました」と語り、報道陣の笑いを誘った。

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