神戸大・藤原、リーグ戦初完投で完封 寝屋川高時代に大阪桐蔭相手に好投

[ 2019年9月27日 14:34 ]

近畿学生野球・秋季リーグ第5節2回戦   神戸大5―0奈良学園大 ( 2019年9月27日    南港中央 )

<神戸大・奈良学園大>リーグ戦初完投を完封で飾った神戸大・藤原はウイニングボールを手に笑顔
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 神戸大が連勝で勝ち点を2に伸ばし、1部残留が確定した。先発した藤原涼太投手(1年)がリーグ戦初完投を5安打完封で飾った。

 藤原が1年生らしからぬ落ち着いた投球を見せた。6回までわずか1安打。7回は連打で招いた無死一、二塁のピンチを2者連続三振と三邪飛に仕留めるなど、最後まで危なげなかった。

 「朝から調子が悪かったけど、なんとかして抑えないと4回生が気持ちよく引退できないと思った。フォームを変える意識で放ったらうまくいった」

 ブルペンで高めに浮いていたことから、捕手を長く見られるようにゆっくり足を下ろしたことが奏功した。

 “根尾を苦しめた男”として、今も注目されている。昨春は寝屋川のエースとして大阪大会準々決勝で大阪桐蔭と対戦。4番・根尾から2打席連続三振を奪うなど9回表を終えて4―3と1点優勢だったが、失策で同点に追いつかれ最後は根尾にサヨナラ打を浴びた。経験は今に生きる。「ここを締めなくてはいけないというアウトが、明確に見えるようになった」。夜には中日入りした根尾が1軍デビューする可能性があると話題を振られると「あんまり興味ないですね」と意外な返答で笑いを誘った。

 中井明則監督は「崩れるまでは、と思っていたが、最後まで行ってくれるとは。いい状態で(来年のチームに)引き継いでくれた」とねぎらった。

 チームは1部残留が決定。藤原にとっては、来季も高校時代と同様に強豪私学のそろうリーグでの戦いが続く。「一番の目標は優勝ですが、それに絡めるようなピッチングができたら。ベストナインと最優秀投手を取りたい」と目標を掲げた。

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2019年9月27日のニュース