阪神・横田は「誰からも愛される、みんなの弟」“兄たち”が思い出振り返る

[ 2019年9月27日 06:03 ]

引退セレモニーで横田(24番)と握手をする岩貞(左から3人目)(撮影・坂田 高浩)
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 横田の引退を惜しみ、2013年ドラフト同期の梅野や岩貞らが横田との思い出などを語った。

 13年ドラフト同期組で高卒は横田1人。12月の入団会見前日、学生時代から親交のあった大卒組はホテルの一室に集まってある動画を見た。「横田って何者?」と話題になり高校時代の映像を検索。出てきたのは、右翼から三塁への送球でベンチへ飛び込む大暴投シーンだった。「横田ってすごいな…」。あれから6年がたち、4人の思いはさまざまだ。

 岩貞 本当に最初は子どもという感じで…。一緒にどこかに出かけてもちゃんと付いてきてるか、本当にそういうところから不安で。ヨコの愛される理由ですよね。でも、引退会見を見て大人になったなと。毎日、同じメニューを同じ気持ちでやって、本当に尊敬している。あの努力を見れば、お疲れさまとしか言えない。誰もマネできない野球人生だと。

 梅野 ヨコが離脱する前、キャンプで最後まで一緒だったのが僕で。特守で一緒にノックを受けて。その時も最後まで残って練習して、そういう姿勢がずっと印象に残っている。(本塁刺殺も)野球の神様がいるんだって。ああいうプレーを見て勇気をもらったし、目に焼き付けた。これからも人間としての付き合いは変わらないし、よう頑張ったねと。

 陽川 入団して高卒とは思えないバッティングをしていてびっくりした。練習にすごく真面目で朝早く、試合後もずっとバットを振っていた。もう一度、1軍で一緒にプレーしたかったという気持ちは強い。ヨコのプレーを見たかった。でも、ヨコが一番、悔しいと思うので…。

 岩崎 闘病して戻ってきてからは、ずっと見守る感じだった。軽い気持ちで声をかけられないというか…。だから、病気になる前より、しゃべる機会は減ってしまった。いい選手でした。ありがとう、その言葉だけは伝えた。

 虎風荘の横田の部屋には入団以来、毎日のように先輩たちがやってきていた。なかでも中谷、北條は常連。だからこそ、別れの寂しさは格別だ。

 北條 病気になって一番に言ってくれたと思う。びっくりしたというのが一番で…。そこから入院して手術もして。一番きつかったところから、野球ができるようになったのは、ヨコの努力で。ああいうプレーを最後に見られて感動したし、頑張ってきたからこそアウトにできたと思う。誰からも愛されるヨコの人間性ならどこに行っても大丈夫。引退しても関係性は変わりませんし一緒に遊びに行こうと思います。

 中谷 (現ソフトバンクの松田)遼馬と部屋に行って、ヨコの部屋をノックするのが日課でした。イタズラもたくさんしました(笑い)。でも、グラウンドではずっとすごいなと思って見ていた。朝からずっと素振りをして。最後、ああいうところで打球が飛んでくるのがあいつらしい。僕の弟というより、みんなの弟。野球ができることに感謝してヨコの分も頑張ります。
 今も横田の部屋には30個以上の帽子が大切に飾られている。頭部を手術したことを気遣った選手やコーチが、帰寮後にプレゼントしてくれたものだ。最愛の“弟”を思う気持ちはみんな一緒だった。(遠藤 礼)

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