日本ハム・田中賢 引退試合前に会見、長男の寂しそうな表情思い涙「グッときました」

[ 2019年9月27日 13:44 ]

引退会見の質疑応答で、涙を流す日本ハム・田中賢(撮影・高橋茂夫)
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 今季限りで現役を引退する日本ハムの田中賢介内野手(38)が27日、引退試合となるオリックス戦前に札幌ドームで会見を実施。家族への思いを語る際に涙を見せるなど、あらためて現役20年間で受けた周囲のサポートに感謝の言葉を語った。

 笑顔で会見に姿を現した田中賢は「前夜は眠れたか?」という質問に「プロに入って眠れないことはなかったけど眠れなかった。だからちょっと眠いです」と返して笑いを誘った。だが「この日を迎えて家族の様子は?」と質問されると表情は一変。札幌市内の自宅を出発する際に5歳の長男が寂しそうな表情を浮かべていたことを思い出してしばらく言葉に詰まり、あふれる涙をぬぐいながら「(遊べる時間が増えることで引退を)喜んでいるかと思っていたので、ちょっとグッときました…」と明かした。

 チームが04年に東京から北海道に本拠地を移転し、ここまで5度のリーグ優勝を全て経験。ベストナイン6度、ゴールデングラブ5度と実績も残したが「誇れる数字は特にない。良かったとも思わないし、特別に悪くもない」と自己評価は厳しい。それでも「レギュラーで出ているシーズンは優勝争いができたことが誇りです」とプライドをにじませた。

 「最初は右も左も分からずに住み始めたけど、今となっては故郷です」と北海道への愛も語った田中賢は「たくさんの方々の応援があってここまでやってこれた」と感謝した。

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2019年9月27日のニュース