元中日リナレスが縁 キューバ大使がナゴヤDで始球式 日本と国交90年記念

[ 2019年9月16日 14:26 ]

セ・リーグ   中日―DeNA ( 2019年9月16日    ナゴヤD )

 日本とキューバの国交90周年を記念し、キューバのカルロス・ペレイラ特命全権大使(52)が16日、ナゴヤドームで行われた中日―DeNA戦のファーストピッチセレモニーに参加した。

 中日はNPBで初めてキューバ政府を通してキューバ人選手と契約したチームで、その選手がオマール・リナレス(現巡回コーチ兼通訳)だった。

 この日のセレモニーでは、ペレイラ大使が投手、与田監督が捕手を務め、打席にはキューバのユニホームに身を包んだリナレスが立った。

 ペレイラ大使の投じた球は外角へワンバウンドとなったが、球場から温かな拍手が送られ、満面の笑み。「キューバの選手はたくさん、日本でプレーしているが、一番最初に契約していただいたのはドラゴンズ。交流を切り開いてくれた」と感謝の意を述べた。

 チームには現在、R・マルティネス、A・マルティネスの両者がキューバ政府を通じて入団している。ペレイラ大使はセレモニーの前に球団幹部と話し合い「ビシエドも含め3人が良い活躍をしてくれている。“3人とも球団に残って欲しい”と(球団側が)おっしゃっていた」とし、その上で「新しい選手をキューバで見つけ、契約したいとも話していた」と中日側が新たなキューバ選手の獲得に前向きであることを明かした。

 来年には東京でオリンピックが開かれる。キューバはまだ出場権を得ておらず「オリンピックはぜひ参加したい。それにはプレミア12の予選に勝たないと。予選に勝ち残り、決勝リーグに行きたい」と意欲を見せた。

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2019年9月16日のニュース