作新学院同級生、西武・今井越えへ 明大右腕・入江が大きな一歩

[ 2019年9月16日 08:53 ]

15日の東大戦で明大3番手として登板した入江(撮影・島崎忠彦)
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 東京六大学野球秋季リーグ戦が14日に開幕。春の大学選手権で38年ぶりの日本一になった明大は苦戦しながらも東大に連勝。1回戦はドラフト1位候補の森下暢仁(大分商)が延長12回を完投、2回戦はドラフト候補の伊勢大夢(九州学院)が6回を2安打無失点と、無難な投球を披露した。

 2人の投球に注目が集まる中、2回戦の3番手で登板した入江大生(3年、作新学院)の投球がキラリと光った。1イニングを3者三振に仕留めたからではない。これまで投げ急いだり、力んだりと安定性を欠くことが多かったフォームがゆったりと安定し、力むことなく指にボールがかかった。神宮球場のスコボードの球速が自己最速を1キロ更新する「150」を表示するなど、一皮むけた入江の姿があった。

 「(スコアボードで)150は確認しました。フォームもこれまで突っ込んだりしていたんですが、森下さんを参考にしながら形をしっかり作って投げることを心掛けました」

 昨年までは球速は伸びず制球はバラバラ。「出口が見えません」と悩み苦しんだが、常にそばにいて参考にしたのが主将の森下。練習、投球、フォームなど吸収できることは全部した。今夏の長野・高森合宿では森下とマンツーマンで食育。善波達也監督の前でどんぶり3杯をノルマに食べ続けた。来年を見据え“ポスト森下”への教育でもあった。

 「体重も4~5キロ、78キロくらいだったのが83キロくらいに増えました。先発もしたいけど、今は与えられた場所で投げます。安定した投球でアピールしないと」と自覚もある。入学時から“兄貴分”と慕う森下と一緒にプレーできるのも最後。将来の目標は作新学院の同級生で西武で活躍する今井達也越えだ。

 ストレートの球速が150キロを記録、常時140キロ後半をマークするようになって縦のスライダー、カットボール、スプリットも生きてくる。まだリーグ戦は1勝(4敗)だが、今季の入江は連覇を狙う明大投手陣の大きな武器になる予感がしてきた。(落合 紳哉)

 ◆入江 大生(いりえ・たいせい)1998年(平10)8月26日、栃木県日光市出身の21歳。作新学院では3年春にはエース。夏は今井の急成長で一塁を守り甲子園で優勝。打撃では主力として3試合連続本塁打をマーク。U18日本代表に選ばれた。明大進学後は投手一本。今春の優勝を決めた法大2回戦でリーグ戦初勝利。動物好きでリフレッシュは猫カフェに行くこと。1メートル87、83キロ、右投げ右打ち。

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