阪神 無念あと1点届かず…矢野監督5回ドリス投入も痛恨失策「一番勝てる方法を探したらそうなった」

[ 2019年9月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2-3広島 ( 2019年9月8日    マツダ )

8回、選手交代を告げる矢野監督(撮影・北條 貴史)
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 阪神は8日の広島戦に2―3で敗れ、クライマックス・シリーズ(CS)進出圏の3位から再び3・5ゲーム差へ後退した。先発の岩貞祐太投手(28)を4回2失点で降ろし、ラファエル・ドリス投手(31)を来日4年目で最も早い5回に投入する総力戦が及ばず、矢野燿大監督(50)は悔しさをにじませた。早ければ、10日にも自力CS進出の可能性が消滅。5位・中日にも0・5ゲーム差への接近を許した。

 静寂に包まれたベンチ裏に姿を現した矢野監督は報道陣の問いかけに最初は反応できなかった。終盤の反撃を問われても「うーん…」とうなずくのが精いっぱい。異例の表情がダメージの大きさを物語る。強い意気込みで挑んだ一戦で痛恨の惜敗。上位浮上へ痛すぎる1敗だった。

 結果的に中盤の失点が致命的だった。「総力戦でいく」と宣言していた通り積極的な采配を実行。先発の岩貞を4回で代え、2点を追う5回から2番手としてドリスを送り出した。通算96セーブを誇る元守護神。来日4年目にして最も早い回での投入だった。

 「一番勝てる方法を探したらそうなった」

 2番・菊池涼から始まる中盤の難所。乗り切って反撃へつなげる思惑は崩れた。菊池涼に左前打を浴び、鈴木と長野を打ち取る間に二盗を許した。2死二塁で松山にはカウント2―2から8球目の内角低め155キロを右前へ打ち返され、奪われた3点目が猛虎の命運を分けた。

 前日7日に12安打で7得点した打線は中4日登板のジョンソンに苦戦。早いカウントから打ちに出る積極的な打撃が実を結ばず、散発4安打で6回78球の零封を許した。「すごい調子が良いという感じには見えなかった。だから、早い回で何とか1点でも取りたかった」。救援陣に不安のある広島に対して8回に2死からマルテ、糸原の連続適時二塁打で2点を返した。なお一、二塁で高山がフランスアに三邪飛に打ち取られ、最終9回は3者凡退。1点差が遠かった。

 「どんな形であれね。勝ちたい、最低でも勝ち越して帰りたいというのはあった。それはもちろん、総力戦になるというのはもう試合前から思っていた」

 2・5差で始まった今回の3連戦に勝ち越していれば、1・5差へ迫り、広島よりも4試合多く残す点も優位に働く可能性があった。逆に3・5差へ広げられ、逆転CSへ厳しい現実を突きつけられた。ただ、あきらめるのは早いことも事実。残り15試合。いまこそ底力が試される。(山本 浩之)

 ○…ドリス(神)は来日200試合目で初の5回からの登板。これまで最も早い出番は7回で、今季も8月21日のDeNA戦から31日の巨人戦にかけての登板5試合中、30日の巨人戦を除く4試合が7回からの登板だった。

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