3戦計22失点…マー君、Rソックスにリベンジならず「今は完全に相手に上回られている」

[ 2019年9月9日 17:36 ]

ア・リーグ   ヤンキース10―5レッドソックス ( 2019年9月8日    ボストン )

レッドソックス戦に先発したヤンキース・田中(AP)
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 ヤンキース・田中将大投手(30)が8日(日本時間9日)、敵地ボストンでのレッドソックス戦に先発。4回8安打4失点で降板し、勝敗はつかず11勝目(8敗)はお預けとなった。

 苦手のレ軍にリベンジはならなかった。積極的にストライクを投げ込み、2回までは無失点。だが4―0の3回、ブラッドリーに左越え18号2ランを浴びると、4回2死からは下位打線に3本の長短打を浴びさらに2点を失った。3回に24球、4回は28球と球数が増えたこともあり、80球で降板。6点の援護を受けていた中での悔しい降板も、田中は「チームの勝利のこと考えたらしょうがない」と受け入れた。

 今季は鬼門のレ軍戦。これで3試合、8回を投げ計22失点となった。この日はストライク率78・8%と制球は安定していたが、スプリットでの空振りは1度のみ。決めにいった球をファウルにされ「いいカウントを作ってもフィニッシュまで持っていけなかったところが残念」と反省した。また、特に左打者に、他の球場ならば凡打になる左翼のグリーンモンスターへ打ち返され「今日は違ったやられ方をした。ゲームの中でしっかりとアジャストができなかった」と唇を噛んだ。

 「今は完全に相手に上回られている」と田中自身が認める昨季のワールドシリーズ覇者であるレ軍は、プレーオフ進出が絶望的。今季の対戦はこれが最後になる可能性が高い。不本意なまま終わった宿敵への対処は、来季への大事な宿題となった。

 一方でチームはこの日の3本塁打で今季267本塁打。球団のシーズン最多本塁打記録を更新し、地区優勝マジック10としてカウントダウンに入った。「自分が投げているボール自体はこれまでに比べたらはるかにいい。割り切ってポジティブに考えていく」。田中はポストシーズンを見据え、気持ちを切り替えた。 (杉浦大介通信員)

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