【福島】相馬東、3年ぶり初戦突破 近藤主将「頼もしい」1年生に絶対的信頼

[ 2019年7月12日 14:35 ]

第101回全国高校野球選手権県大会 ( 白河グリーンスタジアム )

 第101回全国高校野球選手権県大会の2回戦が行われ、相双地区の相馬東は会津地区の田島に6―4で勝利し、3年ぶりの初戦突破を果たした。

 初回2死二、三塁で渡部瑛士(1年)が右前へポトリと落とす先制の2点適時打を放つと、3回1死二、三塁ではダメ押しとなる右越えの2点適時三塁打で堂々と右拳を突き上げた。第4打席にも適時二塁打を放つなど、この日3安打5打点の活躍。「しっかり振り抜くことができた。自分が決めてやると思っていたのでうれしい」と笑顔を見せた。

 部員は15人と少なく、3年生は近藤佑哉主将1人のみ。2年生も2人で、残りは1年生で構成されている。渡部らが中学3年の時、相馬東が部員不足で相馬農と連合チームで出場している試合を観戦した。高校進学までに軟式から硬式に慣れるために作られた野球塾の「草野塾」のメンバーらが「相馬東を救いたい。単独で出場させたい」との思いで、同塾から8人も入学した。3年間、同学年がおらず相馬東を守ってきた近藤主将は「技術もあって、頼もしい」と1年生に絶対的信頼を寄せる。

 対戦相手の田島も部員10人と少なかった。だが、両校とも曇天の中、熱い戦いを繰り広げた。

続きを表示

2019年7月12日のニュース