トヨタ自動車・立野、オリ・田嶋&中日・勝野に刺激受け152キロ腕に成長

[ 2019年7月12日 10:00 ]

トヨタ自動車の補強選手として出場する東海理化・立野
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 【第90回都市対抗野球大会 注目・令和の怪腕(中) トヨタ自動車・立野和明投手(補強選手)】東海理化のチームとして出場はできなかったが、最速152キロ右腕・立野にとっては3度目の舞台だ。愛知・中部大第一から入社1年目の17年はHonda鈴鹿、昨年は東邦ガスの補強でマウンドに立ち、今回はトヨタ自動車の補強で出場。集大成と位置づけている。

 「去年は肝心の場面でソロを打たれた。ほかの公式戦とは違う緊張感でした」。NTT東日本戦の6回から登板も2点差の7回、9番打者に中越え弾を浴び追い上げムードに水を差した。それでも昨秋の日本選手権・室蘭シャークス戦で延長12回1失点完投。球速は150キロを計測した。

 ドラフト候補にまで成長させてくれた東海理化へ感謝を込めた登板となる。「高2秋から本格的に投げ始めて夏の愛知大会は3回戦負け。社会人から勧誘が来ると思っていなかったけど、声を掛けてくれた」。17年大会は田嶋(JR東日本―オリックス)を間近で観察。「こういう投手がプロに行くんだな。あれくらい投げられれば上位にいける」とプロとの距離を肌で感じた。同地区でしのぎを削った勝野(三菱重工名古屋―中日)がプロ1勝を挙げたことも発奮材料だ。目標は同じ愛知県出身のソフトバンク・千賀。昨オフから左足を上げ、一呼吸置きリリースするフォームが身についてきた。

 「結果にこだわって投げたい」。高校卒業時から10キロ増の81キロとたくましくなった立野は前を見据えた。 (特別取材班)

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2019年7月12日のニュース