大谷、感謝のマルチ 父の日に“教え体現”全力疾走

[ 2019年6月18日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5―6レイズ ( 2019年6月16日    セントピーターズバーグ )

レイズ戦の9回、投手強襲安打で一塁に駆け込むエンゼルス・大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が16日(日本時間17日)、レイズ戦で今季12度目のマルチ安打を記録した。父の日仕様の水色の用具を身につけ、5回に右前打、1点差に迫った9回には投手内野安打を放った。試合には敗れたが、少年時代から野球を教えてくれた父・徹さん(57)へ、感謝の気持ちを込めた全力プレーを見せた。

 最後まで全力プレー。それは父から学んだ。大谷は5回に右前打を放つと、トラウトの2ランで1点差に迫った9回1死では、投手を強襲する内野安打をマーク。全力疾走で一塁を駆け抜けた。

 「最後も良い終わり方というか、負けはしたけど粘って良いゲームだった」

 米国は「父の日」だった。水色の打撃手袋、肘当て、すね当てなどを着用して出場した。父・徹さんは三菱重工横浜でプレーした外野手だ。野球を始めた小学2年の時から、たくさんのことを教わってきた。「(一塁まで全力で)走ることだったり、基礎的なこと。それこそ体に染みついている」。今も父の教えを体現する。

 13日にサイクル安打を達成したが、「普段は連絡を取らない。(調子が)いい時は来ない」と照れ笑い。今週は20打数9安打、打率・450、2本塁打、5打点で自身3度目、今季初の週間MVPを受賞する可能性もある。「シーズンをいいものにできれば、もっといいところを見せられる」。大谷流の親孝行を誓った。(柳原直之)

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2019年6月18日のニュース