オリ・榊原「やっと来た」 胸躍らせる“憧れの人”巨人・阿部との再会

[ 2019年6月18日 11:30 ]

オリックスの榊原翼
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 オリックスの榊原翼投手がファンのようにワクワクしている。

 「やっと来たか、っていう感じですね。本当に楽しみなんですよ」

 これまで水曜日や木曜日に投げていた榊原は、「このままいけば」と日程表を見ながら、ずっと“ある試合”を気にしていたという。それが復帰戦となる巨人戦。19日の第2戦に先発予定だ。日本シリーズ以外では、交流戦でしか対戦できない巨人との一戦に、心からワクワクしている。

 千葉出身の榊原少年は、もちろん巨人ファンだった。小学校の卒業記念で、各自が夢を発表する場があった。

 「巨人にドラフト1位で入って、プロ野球選手になります」。
 目を輝かせ、胸を張って夢を語る榊原少年の姿はDVDに残っている。今春、久しぶりに映像を見た榊原は「恥ずかしいな。コイツ、何言ってんだろう」と笑った。しかし、胸の奥底には、まだあの日の出会いが鮮明に残っている。

 「阿部さんが、すごくあこがれで。当時は捕手が好きだったんです。格好いいなとしか、思わなかった」

 そんな阿部慎之助と出会ったのは中学3年生のとき。地元のお好み焼き屋に来店していると聞いて、店に向かった。食事が一段落するのを、ちらちら横目で見ていた。そして、ほどよいタイミングで知人を介してあいさつに向かうと、「頑張れよ」と激励してくれた。その姿に、あこがれがさらに強くなったのは言うまでもない。

 その後、浦和学院に進学。オリックスには育成ドラフトで入団。支配下選手登録。1軍で居場所を確保…。着実に階段を上がり、今では先発ローテーションに不可欠な存在になった。一歩ずつ、阿部に近づいてきたことを、実は阿部も知っていたようだ。

 「2週間前ぐらいに、知り合いを通じて、連絡がありまして」。阿部は巨人戦に投げる榊原が“あの時の榊原少年”だと覚えていたようだ。ワクワクするのも無理はない。「一番にあいさつに行きます」。想像するだけで、胸の鼓動が高まっていく。

 くしくも榊原にとっては大事な試合だ。選手登録抹消となったのは、休養の意味の他に、6月6日のDeNA戦で打球が右手を直撃し、打撲と診断されたことが原因だ。ただ、すぐに腫れも治まり、17日にはブルペンで30球の調整投球を行った。「全然、大丈夫です。ここで打たれたら、何やっていたんだ、となる。気を引き締めていきたいです」と、すぐに笑顔を消した。

 現在、榊原は9試合連続クオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以下)を達成している。QSは先発投手としての1つの指標だが、まぐれでここまで伸ばすことはできない。一流選手の領域に足を踏み入れつつあると言っても過言ではない。その矢先に、阿部慎之助との対決チャンスを迎えているのだ。どんな結末を迎えるのか、榊原でなくても自然とワクワクしてしまう。(オリックス担当 鶴崎唯史)

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