阪神・浜地にプロの洗礼 2発浴び6失点「打たれるべくして打たれた」

[ 2019年4月5日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―10巨人 ( 2019年4月4日    東京D )

4回2死一、二塁、坂本勇に左中間3ランを浴びた浜地(撮影・大森 寛明)
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 これがプロの厳しさ、洗礼か。プロ初先発初登板の阪神・浜地は4日の巨人戦(東京ドーム)で2本塁打を許すなど、4回9安打6失点で無念の降板。2軍での再調整が濃厚となった。

 「自分の持ってる100%は出せなかった。実力不足というのは明白になったと思う」

 立ち上がりから強力打線にのみ込まれた。2死二塁から対峙(たいじ)した岡本に2球目のスライダーを完璧に捉えられて左中間への先制2ランを被弾。その後一、三塁とされると重盗で追加点を奪われ初回から3失点を喫した。

 2回からの2イニングは無失点でしのいだものの、4回は2死一、二塁から坂本勇にまたも変化球を振り抜かれて左中間スタンドに飛び込む3ランを浴びた。

 「(実力不足と感じたのは)変化球の精度。空振りも取れてなかった。ボールも強くなかったし、打たれるべくして打たれた」。

 持ち味の威力ある直球をアシストする変化球の精度を欠いて投球の幅が狭まり、巨人の中軸に痛打された。福岡から観戦に訪れた両親の前で記念の白星を挙げることもかなわず。矢野監督も「変化球はどうしても(腕が)緩むよね。緩んでるなというところで仕留められている。(次回は)チーム全体やいろんなこと考えながら判断しようかと思う」と本人と同じ課題を挙げた。

 「いろいろ経験させてもらって、使ってもらったので。次、投げる時に成長して、勝てる投球ができるように戻ってきたい」

 試合後は出直しを決意するような言葉を口にして前を向いた。仮に浜地が2軍降格となれば、代役には開幕前まで6番手の座を争った秋山が有力。5日のウエスタン・リーグのソフトバンク戦に先発予定で結果次第で来週中に昇格する可能性がある。才木、ベテランの岩田、先発に転向した岩崎も候補だ。(遠藤 礼)

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2019年4月5日のニュース