巨人・坂本工、圧巻の2回5K 独学フォームで開幕1軍グイッ

[ 2019年3月14日 08:05 ]

オープン戦   巨人2―3ソフトバンク ( 2019年3月13日    ヤフオクD )

力投する坂本工(撮影・森沢裕)
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 育成から支配下登録された巨人の3年目・坂本工宜投手(24)が13日、ソフトバンクとのオープン戦に5回から登板し、2イニングで5三振を奪う快投を見せた。関学大時代は準硬式野球部に所属した異色右腕だが、今春のオープン戦は4試合に登板し、防御率0・00。独学で身につけた真上から投げ下ろすフォームで結果を残し、ブルペン陣の一角として開幕1軍も見えてきた。

 レールに乗らない野球人生。坂本工が、支配下登録されてから新幹線のようなスピードで突き進んでいる。
 「一人一人に向かっていこうと思って、いい結果につながりました」。日本一の強力打線に真価を発揮した。

 5回の3者連続三振。全て初球ボールから入ったが立て直した。まずは同じ育成出身の甲斐。フルカウントまでいったが、スライダーで見逃し三振。原監督も「成長の跡が見られる」と評す。続く川島をフォークで、今宮を145キロの直球で空振り三振に斬った。

 「ある意味行き帰りの新幹線が、夢の懸け橋になった」。関学大準硬式野球部出身で16年育成ドラフト4位入団。ファームの休養日には「遊びたい」という気持ちを抑え、兵庫まで足を運んで大学時代から習うトレーナーの指導を受けた。往復6時間の車中。流れる景色を見つめ「何くそという気持ちもあった。こういうふうになりたい。育成から何としてもやってやる」と思い描く時間になった。

 上から投げ下ろす投球フォーム。直球は140キロ台中盤ながら切れがあり、角度のあるフォークで三振が取れる。大学時代から足を踏み出したときに開く股関節の角度、テークバック時の右肘の角度を数字で把握。入団時には「腕は45度がいい。分析、検証、実行してきた」と話し、試合中にも修正できる。

 6回は柳田に中前打を許したが、いずれもフォークでデスパイネ、塚田を連続三振。5奪三振で2回無失点だ。現在は11泊12日の遠征。京セラドームでも好投し、新幹線で新大阪駅から新神戸を越えて、博多駅に乗り込んだ。オープン戦防御率は0・00を継続する。

 「一つ一つ与えられたところで、言われたポジションで自分の役割を果たしたい」。野手では08年隠善智也がいるが、育成入団投手が支配下登録即、開幕1軍となれば球団初。さらに勝利の方程式へと、線路は延びる。 (神田 佑)

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