広島・小園、ロッテ藤原との対決心待ち「積極的な打撃をしたい」

[ 2019年2月14日 05:30 ]

広島・春季キャンプ ( 2019年2月13日 )

日南キャンプ打ち上げの手締めで田中広(手前)の合図で一本締めする緒方監督(右)と小園(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島は13日、日南1次キャンプを打ち上げ、15日からの2次キャンプに備えて沖縄へ移動した。ドラフト1位の小園海斗内野手(18=報徳学園)は緒方孝市監督(50)から19日のロッテとの練習試合(コザしんきん)での出場を明言され、藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)との直接対決を心待ちにした。

 初体験だった日南キャンプ。高卒野手では異例の1軍抜てきを受けた小園は2週間足らずの日々で無限の可能性を首脳陣に認めさせた。本格的に実戦を重ねていく沖縄2次キャンプを前に緒方監督からは明確な方針を示された。

 「よっぽどのことがない限りは実戦に出てもらおうと思っている。ただ、彼一人の場所ではない。競争の中の1人。特別な新人扱いをしようとは思わない。周りの選手が状態が上がっていく中で、彼がどういったものを見せてくれるか。楽しみにしながら見ていきたい」

 16日の卒業式参加のために一時離脱。17日に再合流し、19日の練習試合ではロッテ・藤原との再会も待つ。中学時代は「枚方ボーイズ」の同僚で、U18侍ジャパンにはそろって高校2年から選出された。年明けには両家で正月旅行するなど家族ぐるみで交流する仲。高校時代に直接対決はなかった。

 「他のチームと対戦できるし、楽しみ。実戦が増える。けがなく体調管理も大事にして、チャンスをもらえるのであれば、与えられたところで全力プレーしたいです」

 12日のシート打撃では大瀬良から“プロ初安打”を放つなど、非凡な打力で披露。「収穫は打撃ですかね。一流の投手の球を経験できたし、球の質が違いました。まだまだ力はないので、しっかり努力していきたいです」と一定の手応えを得て、日南1次キャンプを打ち上げた。

 緒方監督は「全員、本当に体が動けている」と野手MVPに個人名を挙げなかった一方、小園には高い評価を寄せた。「いいものを見せてくれている。実戦に入っても周りと違和感なく力を見せてれているし、楽しみ」。もう高卒1年目の枠には収まらない。立ち位置はリーグ4連覇を目指す戦力の一人と言っていい。「実戦が増える。消極的の打撃をするのではなく、積極的な打撃をできるようにしたいです」。沖縄で迎える勝負の春を見据えた。(河合 洋介)

続きを表示

2019年2月14日のニュース