雄星「18」初披露!わずか70分 時短練習に苦笑いも「楽しい」

[ 2019年2月14日 05:30 ]

キャッチボールする菊池(撮影・会津 智海)
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 西武からポスティングシステムでマリナーズに移籍した菊池雄星投手(27)が12日(日本時間13日)、アリゾナ州ピオリアで日本勢の先陣を切って始動し、背番号18のユニホーム姿を初披露した。日本とは大きく違うメジャー流の短い練習時間に戸惑いを隠せなかったが、不慣れな環境を新たな挑戦として歓迎。花巻東時代から憧れたメジャーで第一歩を踏み出した。

 全てが新鮮だった。背番号18の水色のキャンプ用ユニホームを着て初練習を終えた菊池は「アメリカの流れやシステムを確認しながら本当に楽しい時間が過ごせた。純粋に楽しい」と笑顔を見せた。ただ、その時間は短かった。メジャーの全体練習を体感するのは初めて。わずか1時間10分で終わり「短いとは聞いていたけど、やはり実際にやってみると“もう終わるんだ”というところはあった」と苦笑いも浮かべた。

 ウオーミングアップは15分で「日本に比べて凄く短い」。キャッチボールはわずか8分で「やっと肩が温まってきたと思ったら、周りが終わった。“早く終わらなきゃ”と。足りなかった部分もあった」と本音も口をついた。昨年の西武キャンプ初日は全体練習のメニューが5時間近く。ギャップは大きいが、左腕は「楽しい」「楽しみ」と繰り返す。あくまで前向きだ。

 「だからこそ、自分自身で考えてルーティンをつくっていくところが求められる。そこも楽しみの一つ。今まで以上に責任を持ちながらやりたい」。高い意識を持ち、主体的に取り組むメジャー流調整の早期適応へ。個々のメニューと同じ10分ほどをファンへのサインに割いた後はウエートトレーニング室へ向かい、全体練習のほぼ倍にあたる2時間の個人練習に励んだ。13日(日本時間14日)はブルペン入りする予定。東京で3月20日に迎えるチームの開幕はリーグ全体より約1週間早く、時間は限られている。「アピールして、勝ち取って、開幕(ローテーション)の椅子をつかみにいかないといけない」と自覚を口にした。

 首脳陣や球団スタッフが、菊池のイニシャルから「YK」と呼んでいるのに対し、選手は「ユウセイ」と呼んでいるという。15日(同16日)はイチローら野手組の集合日で全メンバーがそろう。どちらがいいか問われると、得意の英語で予告した。「野手も集まるところで自己紹介があるらしいので、“プリーズ・コール・ミー・ユウセイ(ユウセイと呼んで)”で」。

 《昨年はみっちり4時間45分》 昨春の西武キャンプ初日、菊池は午前10時からナインとともにウオーミングアップを行い、ブルペン入り。解禁された2段モーションで25球を投げ込み、「(今年は)このフォームでいくと思う。9年目だけど、初日に関しては一番気持ちよく投げられた」。ウエートトレーニングもみっちり行い、午後3時前に練習を終えた。

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2019年2月14日のニュース